マツダ技報 2021 No.38
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-5- ―47―  画面遷移検証ではHILSを用いてワーニング閾値の確認,その際のメーターとセンターディスプレーの表示連その際のメータとセンターディスプレイの表⽰連携や画⾯携や画面遷移の確認を行った。例えば,電欠と出力制限遷移の確認を⾏った。例えば,電⽋と出⼒制限のワーニンのワーニング条件が同時に成立した際に優先度に従い調グ条件が同時に成⽴した際に優先度に従い調停された表⽰停された表示となるか検証を実施している(Fig. 7)。となるか検証を実施している。  更に,開発品質を確保するために,取扱説明書をベースに車両操作を行っていく「オーナーズマニュアルテス ト」,車両の電源状態(+B,ACC,IG,Ready,Sleep)更に,開発品質を確保するために,取扱説明書をベースが遷移した場合に,各種情報の保持/破棄,復帰後の機に⾞両操作を⾏っていく「オーナーズマニュアルテスト」,能動作が仕様どおりになることを確認する「電源状態遷⾞両の電源状態(+B,ACC,IG,Ready,Sleep)が遷移移テスト」,充電などの機能がハードウェア故障,もしくした場合に,各種情報の保持/破棄,復帰後の機能動作がは動作できない状態になった場合のシステムの挙動,及仕様通りになることを確認する「電源状態遷移テスト」,び正常状態に復帰した場合のシステムの挙動を確認する充電などの機能がハードウェア故障,もしくは動作できな「障害対応テスト」など,Table 2に示す9000とおりをい状態になった場合のシステムの挙動,および正常状態に超えるテストケースを抽出の上,事前に机上検討を行う復帰した場合のシステムの挙動を確認する「障害対応テスことで実機での試験数を抑制し,約3000とおりの実機ト」など,9000通りを超えるテストケースを抽出の上,検証により網羅性を確認した。事前に机上検討を⾏うことで実機での試験数を抑制し,約3000通りの実機検証により網羅性を確認した。 Table 2 List of Verification in Function Table2 e 289---3058---242--38-----9557--1-3------------------51944--490563--------------------635--------210--276--------------------11118-315812344215413415181241334 藤岡 真也 OwnersManualBase TestChargeStandardFunctionSub FunctionTestAC ChargeDC Charge(CHAdeMO)DC Charge(COMBO)HEC Display RequestFail SafeInteraction DisplayAC ControlSetting WindowPre A/C Information Disp.Light, Sound ContorolFailure diagnosisMeter Disp.User Setting of Center Disp.Remoto ControlCharge Inlet ControlTPMSDoor LockKey Less EntryFiller LidBurglar AlarmInformation Sound ControlMaintenanceChargeRemainingDistance Disp.A/CWarning,GuidanceFunctional OperationState transition TestDisplayaTransitionCumulativoperationTroubleshootingTestConflictTestThresholdMatchingTestComposite StateTransitionTestPowerSupplyTransitionTestTestTestTest24-2440-------24----------22397820636854-1368---54-21484--------23-5384---18422---239361213------Use CaseTestTotal28282820--28---------------232639621832375481604205404456130311741373014404132134川⽥ 卓⼆ 北川 浩之 No.38(2021) Fig.7 Verification by HILS List of Verification in Function 6. おわりに6. おわりに マツダ技報 北川 浩之 今回,高電圧システム一括開発で構築したシステム構今回,⾼電圧システム⼀括開発で構築したシステム構造造を,新型MX30へ実装した。このシステム構造によを,新型MX-30へ実装した。このシステム構造により,り,複数機能を短期間で安全かつ不整合なく確実に作動複数機能を短期間で安全かつ不整合なく確実に作動する⾼する高電圧制御システムを実装することができた。電圧制御システムを実装することができた。  このシステム構造を後続する電気駆動車へ順次展開しこのシステム構造を後続する電気駆動⾞へ順次展開してていくことで効率的に市場導入し,マルチソリューショいくことで効率的に市場導⼊し,マルチソリューションにンに対応していく。更に,プラグアンドプレイ構造によ対応していく。さらに,プラグアンドプレイ構造によりりCASEによる電動化の急激な進化についてもフレキシCASEによる電動化の急激な進化についてもフレキシブルブルに対応し,お客さまに『走る歓び』と『 優れた環に対応し,お客さまに『⾛る歓び』と『優れた環境・ 安全性能』を提供していく。 境・ 安全性能』を提供していく。 ■著 者■ ■著 者■藤岡 真也 川田 卓二

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