マツダ技報 2021 No.38
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後藤 英貴(1) 佐藤 健一ほか:新型MAZDA3の軽量・高剛性ボディー開発,マツダ技報,No.36,pp.78-82(2019)―61― 山田 守英 銭谷 恒明 4. おわりにFig. 12 Coarse Road Noise Comparison4.3 ロアケースとバッテリーモジュールの結合部構造 バッテリーパック内部に16個あるバッテリーモジュールは2個を1セットにするBracketを介してロアケースに固定する。 同様の構造で固定することで,バッテリーモジュールの振動特性コントロールと組付性の向上を行った。 一方で,8セットを同じ振動特性のまま配置すると,共振により大きくなる一部の周波数帯域の振動が,フロア振動も悪化させる。そのため,配置する位置により,このBracketの形状,板厚,固定点数を変え,共振周波数と振動モードをコントロールした。 こうすることで,フロア振動低減を実現した(Fig.13)。Fig. 13 Floor Vibration 新型MX30は,車両構造化技術SKYACTIVVEHICLE ARCHITECTUREをベースに,Mild Hybrid・BEVの両方で上質な乗り心地や自然な操作性をはじめとする高い運動性能を実現した。この成果は企画やデザインをはじめ,関連部門と高い志を共有し,五位一体(開発・生産・購買・品質・物流)で活動しモノ造り革新を進めた結果である。今後もお客様の期待を上回り, 喜んで頂けるよう魅力ある商品開発に尽力していく所存である。■著 者■久保田 陽満三石 直人参考文献松田 大和 森本 誠

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