マツダ技報 2022 No.39
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Driver change ~20kph~30kph~40kph~50kph~60kph~70kph~80kph~90kph~100kph―110―3. システム概要Driver condition Vehicle behavior DEA functions Normal driving (No DEA control) Normal or Abnormal Driving support Normal Abnormal Driving intervention Abnormal detection Abnormal decision Func.3 Deceleration to road shoulder Func.1 Detection of driver abnormal condition Func.2 Attention alert & operation start notation Func.4 Deceleration & lane keeping Stop keeping & rescue support Normal driving (No DEA control) Normal End Stop operation Func.5 Stop keeping & rescue support t Number of accidents151193259403241100 25 19 6 7 2Road typeOtherFig. 3 Overview of DEA FunctionalityNumber 24930520 43Table 2 Number of Accidents due to Seizures/Sudden Illness by Road Type(Total of 2007–2012 Year)ExpresswayNational RouteGeneral Road3.1 機能 DEAはドライバー異常検知(機能➀),及び車両制御と車内外への報知(機能➁,➂,➃,➄)により構成される。機能概要をFig. 3に示す。Fig. 1 Number of Fatalities in Tra■c AccidentsFig. 2 Percentage of Accidents due to Seizures/Sudden Illness(Total of 2007-2012 Year)Table 1 Number of Accidents by Danger Recognition Speed(Total of 2007-2012 Year)Danger recognition speedLess than 10kphGreater than 100kph 体調急変(発作/急病)に起因する事故は,年間 200~300件程度発生しており,年々増加傾向にある。ʻ発作/急病あり’における死者・重傷者の割合は,ʻなし’と比較して約14倍となっており(Fig. 2),事故を起こした際に重大事故になる危険性が高い。また,発作・急病などの体調急変の事故は,危険認知速度60kph以下での発生が全体の95.8%を占めており(Table 1),高速自動車国道を除く幹線道路及び一般道での発生が98.4%を占めている(Table 2)(2)。 これら事故実態を踏まえ,国土交通省により策定された「ドライバー異常時対応システム 基本設計書 減速停止型及び路肩等退避型(高速道路版)」(3)に準じてDEAを開発した。 ドライバーの体調急変を想定した場合,ドライバー自身のスイッチ操作によるシステム作動は期待しにくく,また適切な車間や走行車線の維持など支援する運転支援システムの作動中とは限らない。そのため,今回開発したDEAは,ドライバーの異常を自動検知するシステムとし,運転支援システムの作動/非作動状態にかかわらず作動するシステムとして開発した。また体調急変による事故は一般道で発生するケースが多いことから,一般道での作動を可能とした。加えてシステムが高速自動車国道を含む自動車専用道路を走行していると判断し,かつ路肩に隣接する車線を走行していると判断できた場合は,可能な範囲で路肩に寄せながら,減速・停車させるシステムとして開発した。この間,周囲の交通流を乱すことで発生する二次衝突リスクを下げるため交通参加者への注意喚起報知を行う。 機能➀ ドライバー状態検知 : ドライバーモニタリングカメラから取得するドライバーの運転姿勢や目の開閉状態,及びハンドル操作状態からドライバーが正常運転で

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