マツダ技報 2022 No.39
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 CX60では,�自分らしく人生を楽しみ,自分らしく挑戦する人達”に向け,彼らを元気づけるパートナーとして,運転すればするほど元気になり,行動範囲を更に広げ,これまで経験したことのない愉しさを味わえるクルマを目指した。そして,�時代をしなやかに生き抜く大人の情熱を解き放つドライビングエンターテイメントSUV”として,「走る歓び」のど真ん中を実現した。 マツダが目指す「走る歓び」は,クルマ好きのお客様だけの価値ではなく,「自分で運転する愉しさ」が中核の価値である。自分の力でクルマを運転し,意のままに操ることで得られる達成感,それが人の心と身体を元気にしていき,挑戦したり,自分の道を進む支えとなり,人生を輝かせることにつながっていく,と信じている(Fig. 1)。―3―*1~4  商品本部 combining high safety performance and environmental performance required for modern cars, the CX60 demonstrates exciting driving performance on any roads, showing o■ the high quality design and craftsmanship. The CX60 is significantly evolved focusing on “joy of driving by myself” that is the core of the Mazda-pursing “driving pleasure”. Here we introduce the product concept and features of the CX60.Key words:Driving entertainment, e-SKYACTIV PHEV, Safety, DesignProduct Div.Yoshiyuki WadaMasashi GotoKohei ShibataHisashi Matsui1. はじめに2. ターゲット顧客と商品コンセプトIntroduction of CX60CX60の紹介和田 宜之*1後藤 昌志*4 運転する愉しさを“エンターテインメント”といえるレベルまで高めること,それがCX60のコンセプトである。CX60を運転している時,自由で,自分らしく元気になり,ストレスの多い日々の中で忘れかけている情熱を取り戻して欲しい。そんな想いを込めてCX60を企画/開発した。そして,制約が多く,息苦しい,こんな時代だからこそ,お届けすべきクルマであると確信している。そのために,CX60で挑戦したのは,“人の気持ちに響くクルマづくり”である。マツダは,人間中心の開発哲学に基づきクルマづくりをしている。身体の領域に関する研究開発は,「人間のもつバランス保持能力」に加え,CX60では,クルマを道具のように扱える「身体拡張能力」にも着目し,更に進化させた。その上で,CX60では,新しい領域への挑戦として,“心”部分,つまり,“人の気持ちに響く”に徹底的にこだわった。特集:MAZDA CX6001要 約 CX60は,マツダ独自のアプローチにこだわって進化させたミッドサイズのSUVである。現代のクルマに求められる高い安全性能と環境性能を兼ね備えながら,どんな道でも心昂ることができる走行性能に,マツダデザインとクラフツマンシップの上質さをまとわせた。マツダが目指す「走る歓び」の中核にある“自分で運転する愉しさ”に徹底的にこだわり,飛躍的に進化させた,CX60の商品コンセプトや特徴を紹介する。AbstractThe CX60 is a mid-size SUV that Mazda has evolved sticking to the Mazda’s unique approach. While 柴田 浩平*2松井 央*3

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