≠= ①―117―③ g etting on/offSitting the Seat②Preparing for drivingFacevehicle equipment settingsrecognitiondriving positiondriving position guideCan provide value to some drivers onlycustomizeCan provide value to every driverFig. 1 Increase the Value of the Car by Personalization2.2 システム概要 パーソナライゼーションの手法に基づいて,前述の目標を達成するためには,個々のドライバー対し運転に適したドライビングポジションや車両装備の設定を提供する必要があり,実現する手段を次の3つの機能に集約した。 ①自動ドライビングポジションガイド機能 ②顔認証機能を用いた車内環境の自動設定復元機能 ③エントリーアシスト機能 3つの機能をFig. 2の①②③のように乗車~走行~降車の流れの中で機能させることにより,適切なタイミングで運転に適した車内環境の提供を実現した。Fig. 2 Relationship between Use Cases and Each CarCarCarCarcustomizeCarpersonalizeCarCarCarDriverDriverDriverDriverDriverDriverValue that Mazda thinks(Circle size = Size of value)Value that driver thinks(Circle size = Size of value)Current:Customization onlyFuture:Customization& PersonalizationGetting on/offSupport DrivingRestoreDrivingRestoreAutomaticFunctionドライビングポジションガイド機能,②顔認証機能を用いた250項目以上の車両装備設定(ドライビングポジションや先進安全機能設定等)の自動設定復元機能,③車の乗降を容易にするエントリーアシスト機能の3つで構成される。これらの機能を簡単な操作だけで提供可能な様にマツダコネクトの画面構成を工夫することで,多くのドライバーに人馬一体感から生まれる「走る歓び」を体験していただく機会を創出した。2. ドライバー・パーソナライゼーション・シ2.1 システム導入の背景 マツダでは従来からドライバーの感覚に合わせた,認知・判断・操作しやすい車を追求してきたが,更なる進化のために,達成すべき目標を2つ設定した。 1つ目の目標は,ドライバーが適切なドライビングポジションに設定できない場合への対応である。ポジションはドライバー自身で設定するため,適切なポジションへの調整法が分からない場合,オーナーズマニュアルの参照等の手間が必要となる。 2つ目の目標は,ドライバーの乗り換えに応じた車両装備の設定変更への対応である。車両装備の設定を車両で一とおりしか記録出来ないため,複数ドライバーで好みの設定が異なる場合,都度設定の変更の手間が必要となる。また,その手間により他人の設定のままで運転する場合もあった。 現状を分析した結果,目標達成のためには,車がドライバー個人の特徴の認識する仕組み,及び,その認識結果を踏まえ,ドライバーへドライビングポジションや車両装備の情報を提供する仕組みが必要との結論に至った。前者の仕組みは既に導入の見通しが立っていたため,後者の仕組みの実現に向け,今一度HMIを介した人と車の関わり方を整理し,カスタマイゼーションとパーソナライゼーションの2つの手法に大別した。 カスタマイゼーションは,人から車に働きかけ,車がもつコンテンツ(車両装備の設定等)を好みに設定する手法であり,パーソナライゼーションは,車から人に働きかけ,個人の特徴に合わせて車がもつコンテンツを提案・提供する手法である(1)。これまでマツダは,カスタマイゼーションの手法を取り入れていたが,CX60からパーソナライゼーションの手法も導入した。 この導入で,目標達成はもちろん,車から人にコンテンツを提供することで,人にとって新たな発見があり,より多くの人に人馬一体感から生まれる「走る歓び」の価値を認識いただく機会も提供できると考えた(Fig. 1)。 更に,これらの機能を提供する際,視覚的に情報を伝達するマツダコネクトの画面構成を,認知・判断・操作しやすい「人間中心」の思想に基づき最適化し,簡単な操作だけで使用できるようにした。 以降でドライバー・パーソナライゼーション・システムを実現するための個々の機能の概要を説明する。2.3 自動ドライビングポジションガイド機能 本機能は,難しい知識を必要とすることなく,誰でも容易に適切なドライビングポジションに調整できるよう下記2つの手順によりガイドする機能である。詳細は,ステム導入の背景とシステム概要
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