―128―1. はじめにimportant the convenience of being able to open & close as desired even with luggage and the high-quality movement when opening & closing a for lift gate used to access luggage compartment. Continuing from conventional cars, the lift gate of CX60 was equipped with power lift gate & hands-free lift gate to support opening & closing as you want and to provide a special experience. Power lift gate and hands-free lift gate have been improved for the CX60. We pursued comfortable operating sound/speed and improved quality feel, considering customers convenience and operating quality. The hands-free lift gate is compatible with towing hitch, improving convenience for all customers. This paper introduces the development contents of such systems and technologies.Body Development Dept.Takayuki SugishimaJiyou PiaoKeita HiguchiMasaki MatsushitaKohji TakadaTomoya Kuroda2.1 静粛性 電動作動音は,お客様が快適に使用していただくために重要な要素の一つと考えている。静かさを求めることに加え,電動作動していることを音で伝えることは安心・安全のためにも必要と考え,お客様が心地よく感じられる作動音圧・作動音質を目標とした。 作動音圧に関しては一般的に,人が静かに感じる音は50dB (A) 以下,うるさいと感じる音は65dB (A) 以上とされる。一方,生活騒音に関しては50dB (A) 前後の範囲で発生していることが多く(Table 1),生活騒音にか*8,9 車両実研部 Vehicle Testing & Research Dept.Atsushi ItoRintaro AoyamaMasaki OdaKey words:Electronics and control, Electrical actuator, Package/assembly/packaging technologyCX60 のパワーリフトゲート開発Power Lift Gate Development for CX60伊藤 敦*4杉島 孝幸*1樋口 圭太*2髙田 浩二*3朴 吉友*6松下 将輝*7黒田 智也*8青山 麟太郎*9これらの開発内容について紹介する。2. 開発構想特集:MAZDA CX6021 スイッチを押すだけで自動開閉ができるパワーリフトゲートを従来車に続き,CX60に搭載した。2016年から採用しているスクリューとナットで駆動させるスピンドルタイプは,左右のユニットともに小型モーターを内蔵し,リフトゲートを電動開閉作動させている(1)。電動開閉作動機能は,開閉利便性や特別な体験を演出するのに大きく貢献してきた。CX60では更なるシステムの小型化を行いつつ,上質な動きとすることを目指した。具体的には,小型モーターを片側のみに内蔵したタイプを開発することで作動音源を減らしつつ,思いどおりに開閉できるよう作動性能の向上にも取り組んだ。本稿では,*1~7 ボデー開発部 要 約 「カーライフを通じて人生の輝きを人々に提供する」ために,荷室へのアクセス時に使用するリフトゲートは,荷物をもった状態でも思いどおりに開閉できる利便性や,開閉時の上質な動きが大切な要素であると考える。CX60のリフトゲートでは,思いどおりに開閉し,特別な体験を提供するパワーリフトゲート,及びハンズフリーリフトゲートを従来車に続き搭載した。従来車に対して,パワーリフトゲートは,心地よい作動速度・作動音を追求し,利便性と開閉時の作動質感を向上させた。また,ハンズフリーリフトゲートはトーイングヒッチを装着する車両との両立を実現させ,全てのお客様の利便性を向上させた。本稿ではこれらの開発内容について紹介する。AbstractTo demonstrate the Mazda vision, “we love cars and want people to enjoy fulfilling lives through cars”, it is 織田 匡樹*5
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