マツダ技報 2022 No.39
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―11―Normal mode Sports mode Off Road mode Towing mode 5. 新しいHMI(Human Machine Interface) ラージ商品群から,ハイグレードモデルのメーター,ヘッドアップディスプレー,センターディスプレーのアピアランスの全てをフルデジタルに統一した。また独自のマツダブランドフォントを一部の主要なグラフィックに取り入れて,新たなインテリアの顔として仕立てた(Fig. 11)。Fig. 9 Driver View4.3 コンソール  幅広いコンソールは,縦置きのトランスミッションや強力なパワートレインの存在を象徴し,空間構成の中で最も強くCX60の特徴を表す。前方のインストゥルメントパネルに突き刺さる部分では更に前へ突き抜く強さを感じさせるやぐら形状がその剛性感を強調する。コンソール上面は,若干の張りを持たせた大きな面とし,あえてプレーンな印象を持たせ,その面上に機能スイッチをコンパクトに整然と配置することで,強い存在感の中にもすっきりとした印象を持たせた。その両サイドにはプレーンな面を引き締める額縁断面を施し,それを下から支えるコンソール本体からは少しフローティングした印象を持たせて,剛性感の中に軽快さも与えている。またこの上面全体に加飾をもつグレードでは,その豊かな量感に車格の高さを感じさせる。 コンソール後部は幅広のボックスとなり,その左右分割のリッドを兼ねるアームレストは,左右双方の乗員が余裕をもって肘を置くことができ,常に空間のゆとりを感じられる(Fig. 10)。Fig. 10 ConsoleFig. 11 Mazda Brand FontFig. 12 Special Color ExpressionFig. 13 PHEV MeterFig. 14 HMI. Expression of Mi-driveバーとヒーターコントロールパネルはすっきりと一体化してインストゥルメントパネルの中央に整然と置き,精緻感ある機能性を表しながら,CX60の内装全体の端正さを象徴している(Fig. 9)。 メータークラスターは,フルデジタルの特徴を活かし,ドライバーの好みで最適な文字サイズの選択を可能にし,より多くのお客様が見やすいメーターとした。更にエクステリアのスペシャルカラー専用のオープニング画像や(Fig. 12),PHEV専用文字盤(Fig. 13)を設定し,特別なクルマを手に入れたオーナーの愛着を高める。 フルディスプレーメーターとセットで本格導入されるMi-drive(Mazda Intelligent Drive Select)のHMIには,「心のスイッチを切り替える」をテーマに,一目で選択したモードのドライバビリティーを直感的に感じられるメーターフェースを用意した。新しいパワートレインが生み出す走りの変化を,操作と視覚の両方で楽しめる,これまでのメーターにはない気持ちの高ぶりを誘うものだ(Fig. 14)。のデザイン

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