マツダ技報 2022 No.39
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奥山 智仁 雪田 恭兵 (1) 目良貢ほか:時系列データを解析するためのベイジアンネットワークの活用法に関する研究,日本応用数理学会論文誌,Vol.31,No.2,pp.76-104(2021)(2) 奥山智仁ほか:高強度発泡充填材フレーム,自動車技術会学術講演会前刷集,No.94,pp.1-4(2015)(3) 本田正徳ほか:高強度・薄板中空フレーム曲げ強度の質量効率を向上させる断面形状の研究,日本機械学会論文集, Vol.87,No.900(2021)(4) 幺振鐸ほか:構造階層化概念による荷重伝達指標Ustar(U*)を用いた自動車ドア構造の位相最適化,自動車技術会論文集,Vol.52,No.2(2021)―229―4. まとめFig. 12 Factors Influencing Floor Force due to Higher Strength of the Side Sill参考文献本田 正徳 木﨑 勇 側面衝突時にドアパネルで荷重分散するコンセプトは,ドアパネルに強度分布を与えることで実現できる可能性を得た。ドアパネルの強度分布と分散する荷重の伝達経路との関係を,フロアへの荷重伝達を1例に,グラフ構造化分析により主要部位と因子間の結びつきを示し,明らかにした。 フロアへの荷重伝達は,リアボディー部の接触荷重との関係性が強く,前側ドアパネルのサイドシル部と後側ドアパネル全面の強度分布との関係性が強いことが分かった。グラフ構造化分析は,可視化手法を用いたポスト処理との組合せにより,非線形なデータをもつ因子間の親子関係を示すことができ,従来の時系列データの分析からは得られない着目すべき因子を明らかにできる手法であることを確認した。■著 者■目良 貢

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