マツダ技報 2022 No.39
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楊 殿宇 (1) 本橋ほか:サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030,マツダ技報,No.35,pp.3-8(2018)(2) EV駆動用バッテリーのリユース技術を活用したバーチャルパワープラント実証試験について,https://201910/191017a.pdf(2019)(3) 松井ほか:デミオEVの高エネルギ密度Liイオンバッテリ開発,マツダ技報,No.30,pp.125-129(2012)(4) 福庭ほか:デミオEVの制御開発,マツダ技報,No.30,pp.130-134(2012)(5) U.S. Department of Energy(DOE): Freedom CAR ―247―newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2019/ Battery Test Manual For Power-Assist Hybrid Electric Vehicles. DOE/ID11069, 40p(2003)(6) 藤田ほか:ビルディングブロックを支えるバッテリモデルベース開発,マツダ技報,No.32,pp.185-190(2015) あるため,車両の状態での計測データの活用やモデルベース開発を活用した解析手法の構築など,リユース前により高精度に電池の状態を把握できるような技術構築をしておく必要があると考える。5. おわりに 本論文では,複数のEV駆動用バッテリーを定置用蓄電池としてリユースした実証実験の概要及びリユースバッテリーの劣化特性について紹介した。実証実験で得られたデータを解析した結果,より有効にリユースバッテリーを活用するための以下の事項を明らかにした。➀パックの平均容量の劣化推移は車載用途でも定置用途でも同傾向であり,車載用途で構築してモデルで予測可能である。➁使い方と制御SOCの適正化によりパック内の容量バラツキを抑制できる。➂パックを並列接続して利用することでパック間のバラツキ幅の増加を抑制できる。 今後,さらなる高効率な開発を目指し,車載する駆動用バッテリーをリユースするための技術開発を加速していく。 本論文及び実証試験において終始多大なご協力と支援を賜った中国電力(株),(株)明電舎,パナソニック(株)には深謝する。謝辞参考文献高原 慎二 ■著 者■末冨 隆雅

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