マツダ技報 2022 No.39
36/275

Intake Sound (1) Mitsuo Hitomi: Both the Gasoline and Diesel Engines 志茂 大輔 岩田 陽明 辻 幸治 岡澤 寿史 ―27―5. おわりにto Cabin Air Intake PiISE will be Winners, 26th International AVL Conference Graz, (2014)(2) 森永ほか:SKYACTIVD エンジンの紹介,マツダ技報,No.30,pp.9-13(2012)(3) 山谷ほか:クリーンディーゼルエンジン新型SKYACTIVD 2.2の開発,マツダ技報,No.34,pp.133-138(2017)(4) 金ほか:第2世代SKYACTIVDの燃焼技術,マツダ技報,No.39,pp.14-20(2022)(5) 岡澤ほか:SKYACTIVD 3.3の開発―軽量で低燃費,低振動,高信頼性を両立した直列6気筒構造系技術―,マツダ技報,No.39,pp.28-35(2022)(6) 小林ほか:SKYACTIVD 3.3の開発―大排気量エンジンとマイルドハイブリッドの協調による提供価値の向上―,マツダ技報,No.39,pp.36-42(2022)(7) 志茂ほか:予混合型ディーゼル燃焼による排気と燃費の低減,自技会論文集,Vol.44,No.6,pp.1335-1340(2013)Fig. 18 Comparison of Noise Source SensitivityFig. 19 Diagram of ISE (Induction Sound Enhancer) これによりFig. 20に示すように運転者がアクセルを踏んだ瞬間から音を聞き取れるまでの時間を53%短縮し,アクセル操作に対する明確なフィードバックを実現した。Fig. 20 Sound E■ect with ISE at Accelerator Pedal Opening参考文献皆本 洋 松本 大典  新型3.3Lディーゼルエンジンは,初代SKYACTIVエンジン導入時からの「適正な排気量の選択」の考え方を進化させて,新技術の採用と排気量1.5倍のアップサイジングによる筒内空気量増加を有効活用して,大排気量化と燃費の一般的な関係の概念を覆し,既存の2.2Lディーゼルエンジンに対して燃費を大幅改善した。実用域の多くで熱効率40%以上として現時点で量産されている乗用車ディーゼルエンジンで最高の熱効率を達成し,更に,走る歓びを提供する意のままに加速するレスポンス向上とトルクアップを実現した。また,クリーンな排気性能及び高い静粛性の中に気持ちのよいエンジンサウンドという新たな価値を提供することができた。カーボンニュートラル社会での一役を担うべく理想の内燃機関へ向けてさらなる熱効率改善へ挑戦していく所存である。■著 者■福田 大介旗生 篤宏森永 真一

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る