マツダ技報 2022 No.39
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―66―)s/ged(etar)s/ged(etarwaY)2^s/m)ged(egna gnireetSwaY)2^s/m)ged(egna gnireetS(Gl(Gl4.2 低μ路 旋回安定性 低μ路での旋回時の舵角とヨーレートの関係を表したデータをFig. 16に示す。CX60は舵角とヨーレートの関係がリニアになっており,低μ路においてもニュートラルなステア特性を維持している。Fig. 16 Steering Characteristic on SnowFig. 17 Yaw Motion Controllability by Throttle PedalFig. 18 Steady State Cornering with Wide Open Competitor ACompetitor BCompetitor CCX-60CX-60NeutralThrottle on SnowCompetitorAUndersteer4. CX60のAWD性能Fig. 14 Launch Acceleration on Snow RoadFig. 15 Launch Acceleration on Snow RoadAble to change vehicle turning direction by throttle pedalYaw rateLongitudinal GSteering angle1secTime(s)Throttle pedal wide openYaw rateCannot depress accelerator since it cannot turn Longitudinal G1secTime(s)Throttle pedal wide openSteering angleSteering wheel angle【deg】積極的な走りをサポート。合わせてAWDの締結力を高めて操舵安定性を高めることで力強い走りを実現した。(2)OFFROAD 未舗装路や深雪などの悪路を走行する際,AWDやトラクションコントロールシステム(TCS)をはじめとした走行システムをトラクション重視の特性に変更することで,より高い走破性を実現した。(3)TOWING トレーラーの牽引やバイクキャリア等の搭載時に,パワートレインの出力特性を重量増加状態に最適化することと合わせて,トレーラー牽引状態にAWDを最適化することで直進安定性を向上した。 前述したAWDシステムにより,雪上など低μ路での力強いトラクションによる安定した走りはもちろん,高速走行時の直進安定性やワインディングにおける意のままのハンドリング性能を実現した。4.1 低μ路 発進加速性能 低μ路での発進加速時の時系列データをFig. 14に示す。発進加速直後から遅れなく前輪側へトルク配分し,パワートレインの出力を余すことなく路面に伝えることでねらいの車両加速度を実現した。 また,旋回加速時の時系列データをFig. 17に示す。点線のアクセル踏み込みタイミングの直後,競合車は強いアンダーステア傾向を示す一方,CX60は後輪駆動らしく旋回方向に向きを変えながらしっかり加速しており,雪上においてもドライバーの意のままの挙動コントロール性を提供している。

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