マツダ技報 2022 No.39
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―89―(2) 岡本 哲ほか:次世代商品群の空力・空力騒音性能(3) Irving Brown, et al.: Effect of Base Bleed and Rear 伊川 雄希 (1) 久我秀功ほか:新型MAZDA3の熱流体エネルギーマネジメント技術,マツダ技報,No.36,pp.102-28)。風向特性と運動エネルギーは,いずれも良く一致している。加えて,目標とするCd値が実現できていることを確認し,CFDを主体として導出したコンセプトが妥当であることを検証した。最終的に,従来同型比12%のCd値改善によりクラストップレベルのCd値を達成できた(Fig. 29)。Experiment        CFDFig. 27 Flow Angle around CX60Experiment        CFDFig. 28 Kinetic Energy behind CX60Fig. 29 Aerodynamic Drag Coe■cient of CX60 and Competitors Measured in Wind Tunnel106(2019)開発,マツダ技報,No.35,pp.21-25(2018)Cavities on the Drag of an SUV, SAE Technical Paper 2010-01-0512(2010)(4) 中田章博ほか:タイヤ周りの風流れ制御技術を適用したMAZDA CX30の空力開発,マツダ技報,No.37,pp.19-26(2020)6. おわりに 風流れのメカニズム解明を通して制御技術を進化させ,デザイナーとの共創活動を行うことでCX60デザインコンセプトとクラストップレベルのCd値の両立を実現できた。マツダは引き続き,熱や風流れの制御技術を追求しながら,共創活動の拡大により車両全体の性能を向上させ,お客様により良い商品を提供していく。■著 者■岡本 哲久我 秀功 参考文献

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