マツダ技報2023
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Model Infomation(1) 岡村ほか:部品構成作成支援システム(v-DESIGN)の開発,マツダ技報,No.23,pp.93-97(2005)(2) E/ECE/TRANS/505/Rev.3/Add.155 三明 祐大 國川 隆 ―115―VINPart NoX001-HW001-AX001-SW001-AX001-SW001-BX001-SW001-CX001-HW002-AX001-SW002-AJX0XXXXXXX6P0000000MABCDEAPart NoX001-HW001-AX001-SW001-AX001-SW001-BX001-SW001-CX001-HW002-AX001-SW002-AHW or SWHWSWSWSWHWSWUN Regulation No.156 – Software update and software update management systemHP https://unece.org/transport/documents/ 2021/03/standards/un-regulation-no-156-software-update-and-software-updateLatestに入力されている。 市場でも,サービスツールによって,SWとHWの部品番号を取得し,以前取得した履歴と差分がある場合にのみ,As Latestに入力され更新履歴を保持している。 Fig. 6に,VINと部品番号を紐づけて管理しているデータのイメージを記載する。なお,実際は更新日時等も含め管理している。Fig. 6 As Latest Record Data ImageFig. 7 VINModel Record Data ImageFig. 8 Should Build⇔As Latest Cross Check Data Image As LatestとShould build間の構成情報照合時に,結果が一致しなかった場合は照合エラーとし,社内の関連部門へアラートを発報し,アラートを受けた関連部門にて,内容を精査し問題の解決活動を行う。そうすることで,万が一SW更新に問題があった場合でも,その問題を迅速に察知し全社で早急に対応することができる仕組みとしている。5. おわりに また,As-Latestは,VINと車種情報とを紐づけたデータも保管している。Fig. 7に,VINと車種情報を紐づけ管理しているデータのイメージを記載する。VINModel InfomationJX0XXXXXXX6P0000000MABCDEAJX0XXXXXXX6P0000001MABCDEB 「VIN部品番号」と,「VIN車種情報」を別々に管理しているのは,別々に管理することでデータベース正規化を行い,データベースの管理を効率化している。 また,As Latestでは,取得した部品番号とその組み合わせ情報が,開発段階で保証するSWの情報と一致しているか,Should buildに照合している。 As Latestは,Fig. 6,7の情報を元に,VINごとに最新の車両1台分の情報を取り出し,Fig. 8に示すデータ形式にして,Should buildに送付している。中丸 和之 角本 千恵  マツダはこれまでの取り組みによって,UNR156対応含めてSWを更新するために必要なSW管理の基盤を整備することができた。しかし,SW管理のプロセスやシステムは一度構築したら終わりではなく,常に進化し続ける必要がある。 具体的には,法規含めた市場の動向に合わせた改善に加えて,OTAの積極的な活用や業務効率化といった幅広い課題に対応していく必要があると考える。■著 者■坪山 真之介坂本 貴弘参考文献

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