マツダ技報2023
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二宮 仁 松下 洋  2035年グローバル自社工場でのCN実現を目標として定め,「省エネ」「再エネ導入」「CN燃料導入」を3本柱として段階的に進めている中で,「汚れを落とすだけで省エネ・CO2削減」につながるこの取り組みは,あらゆる熱交換設備に適用できるため汎用性が高く,CN実現に向けて大きな効果を上げることができた。効率を追求する技術を核に,効率改善で生まれたエネルギーを必要な時に,必要な場所に,必要な量だけ使うことで,更なる省エネ・CO2削減も可能である。 省エネは一度ではなく,継続的かつ計画的に行うことが重要であることを忘れずに,技術のアップデートやスピード感を持って全社,サプライヤー,地域のみなさまへ展開していきたいと考えている。■著 者■ 藤下 祐司―122―6. おわりに これらの評価指標を導入した職場では,「前月の省エネ成果の評価」と「翌月の運用改善アイデア出し」を行う定例会議を開催し,省エネ改善取組を継続的に進化させている。活動の成果が定量的に評価できるようになったことでメンバーのモチベーションが高く保たれ,さまざまな省エネ改善施策に意欲的に挑戦する風土が実現している。安井 尚志三好 滋 田中 博己山根 克之

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