マツダ技報2023
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曽利 僚 吉末 知弘―144―Blodgett layers, Proc. R. Soc. Lond. A380, pp.389-407(1982)*©2023 SiemensSimcenter STARCCM+製品はSiemensの登録商標です。6. 謝辞参考文献(1) 三好:湿式クラッチ,トライボロジスト,Vol.47,No.9,pp.699-704(2002)(2) 釘宮:ATF添加剤および摩擦材構成成分の μ-v特性に及ぼす影響,トライボロジスト,Vol.45,No.5,pp.387-395(2000)(3) 江口ほか:湿式ペーパ摩擦材の真実接触部解析(第1報),トライボロジスト,Vol.57,No.11,pp.768-776(2012)(4) 胡本ほか:湿式多板クラッチの高回転における引き摺りトルク上昇の検討,自動車技術会論文集,Vol.52,No.3,pp.568-573(2021)(5) B. J. Briscoe et al.: The shear properties of Langmuir-胡本 博史 モデルを構築した。その成果と得られた知見は以下のとおりである。1. AT実装環境下において,周囲の部品の影響を受けることなくクラッチ摩擦擦特性のみを計測する技術を構築した。2. 荷重・速度・摩擦面温度依存性をもつ摩擦材の μ 特性について,その摩擦現象は流体摩擦と境界摩擦で構成されると考え,それぞれの各依存性のモデル化と,共通の制御因子である面間距離hの計算によるモデル連成,及び逐次発生する摩擦熱の各モデル計算への反映によってモデルを構築した。3. 構築したモデルにて,ATの実使用領域を参考に設定した広い範囲での高精度な μ 推定を実現した。 今回の成果は,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業(JPNP12004)の結果得られたものです。この場を借りて,御礼を申し上げます。■著 者■為貝 仁志

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