マツダ技報2023
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(① to ⑤ Correspond to Those in Fig. 16)(1) 広島大学 デジタルものづくり教育研究センター,(2) 坂手:自動車の革新を支える材料技術への期待と課題~材料モデルベースリサーチによる挑戦~,自動車技術会春季大会フォーラム(2019)(3) 寺田ほか: 均質化法入門,丸善(2003)(4) T. Yamamoto, et al.: A generalized macroscopic ―157―Fig. 17 Deformation and Contact Surface Distribution of Cells According to Stress Values by Analysis https://hudmerc.hiroshima-u.ac.jp/model for sound-absorbing poroelastic media using a homogenization method, Comput. Methods in Appl. Mech. Eng., Vol. 200, pp.251-264 (2011)(5) 山本ほか:均質化法による多孔質吸音材の等価特性の導出,日本機械学会論文集C 編,77 巻,pp.75-88(2011)(6) 桂ほか:モデルベースリサーチ(MBR)による熱マネ・NV制御材料モデル技術の開発 第1報,自p.137media, Chapter 6, Wiley (2009)4. おわりに 今後モデルの精度を高めて,想定される荷重範囲に対してねらいの弾性をロバストに発現できるよう,変曲点の位置を制御できるような因子を導出できるようにする。そして別途構築中の発泡樹脂材料の工法モデル(15)と組み合わせて,ねらいの特性をもつ材料開発を行っていく。 本稿では,材料モデルベースリサーチのアプローチにより,静粛性に関わる低中周波域の微小線形変形領域及び乗り心地性能に関わる低周波域の大変形領域における振動を制御する多孔質材料の微視構造設計のための基礎モデル技術について報告した。今後,本技術の精度の検証と向上を実施するとともに,これまで構築してきた吸音・断熱特性予測モデルと組み合わせて,吸音・断熱・防振機能の同時制御モデルを構築して,質量・空間・コストの要件も満たしながら,全機能を高い次元で両立させる革新的多孔質材料の開発に活用していく。動車技術会学術講演会予稿集(2021)(7) 山本ほか:均質化法による吸音材微視構造の最適設計法,自動車技術会学術講演会予稿集(2018)(8) 山川ほか:均質化法による発泡樹脂吸音材の材料内部構造モデル化技術の開発,自動車技術会学術講演会予稿集(2019)(9) 山川ほか:材料モデルベースリサーチによる多孔質吸音材微視構造設計技術の開発と吸音部品設計への適用,マツダ技報,No.37,pp.75-80(2020)(10) 神田ほか:SKYACTIVX NVH技術,マツダ技報,No.36,pp.38-43(2019)(11) 山川ほか:モデルベースリサーチ(MBR)による振動制御材料モデル技術の開発,自動車技術会論文集,Vol.53,No.5,pp.886-891(2022)(12) 前川ほか:建築・環境音響学,共立出版,2011,(13) J.F. Allard, et al.: Propagation of sound in porous (14) Dassault Systems: Abaqus United FEA (2021)(15) 石澤ほか:モデルベースリサーチ(MBR)による熱マネ・NV制御材料モデル技術の開発(第3報) ~発泡樹脂材の気泡制御工法モデル技術の構築~,自動車技術会学術講演会予稿集(2023)参考文献

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