マツダ技報2023
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服部 之総 河越 三郎 (1)森下ほか:MX30 EV MODELのモーターペダル開発,マツダ技報,No.38,pp.20-25(2021)(2)住田ほか:CX60のNVH開発について,マツダ技報,No.39,pp.78-82(2022)(3)岩宮眞一郎:よくわかる最新音響の基本と仕組み,日本,秀和システム,pp.36-39,p.46,pp.88-89(2014)■著 者■ 神谷 稔 CX90のエンジンサウンド開発について紹介した。読者の皆様にもぜひCX90を運転いただき,6気筒ガソリンターボエンジンのサウンドに共感していただけると,開発陣として,この上ない喜びである。今後とも,お客様にマツダ車を選び続けていただくために,お客様に喜んでいただける商品づくりと,その実現に向けたNVH性能開発技術の更なる向上に取り組んでいく。―28―]zH[ycneuqerF(Diesel)ycneuqerFAudible frequency rangeEngine speed [rpm]CX-90(Gasoline)CX-60Fig. 8 The Target of Audible Frequency RangeFig. 9 CX90 Engine Sound While Acceleratingmainly mechanical soundby Engine,ISE,e.t.c.Enhanced by AudioEngine rpm5. おわりに桂川 貴弥 三宅 昭範 確認した。伸び感で注力した高回転の聞こえる周波数は,ハードで実現するためには,環境騒音や低回転とのバランスが難しいため,高次の回転次数の音は,オーディオから補完し,回転上昇とともに聞こえる周波数が上昇変化することで目標を実現した(Fig. 8)。 以上,CX90は,北米環境での日常の追い越しや,再加速するシーンにおいて,トルクに応じた干渉音により“高揚感”を感じ,回転上昇に伴う加速感の続く伸びの良さを,周波数上昇の変化で感じていただき,アクセルを踏み込むほどに意のままの走りと一致したエンジンサウンドを実現した(Fig. 9)。大槻 修平高﨑 神風参考文献

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