マツダ技報2023
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―86―Fig. 5 Shape of Rotor HousingFig. 6 Microscope SystemFig. 7 Observation of Inside Surface of WorkFig. 8 Picture of Oil Retention Grooves in a Plating Filmには内面研削加工にて削り取られる深さでの1cmあたりの油だまり溝を観察画像中の交点数(Fig. 8右)から読取り算出できるようになっている。このようにめっき処理工程の品質を定量的に判定する仕組みを構築し,これにより量産における制御因子の管理幅と良品条件を明確にする基盤ができた。Count GraphGraph3.2 めっき析出速度のコントロール ローターハウジング高速クロムモリブデンめっきで使用しているめっき液は,クロム酸や硫酸,モリブデン酸ナトリウム,触媒などから構成されており,濃度や温度,電流密度,流量等の状況によりめっき品質は大きく変わる。めっき皮膜の硬さに対しては温度が重要であり,めっき皮膜の付きまわり性はクロム酸濃度や硫酸濃度が重要である。また油だまり溝は触媒濃度(Fig. 9)と処理電流値(Fig. 10)で制御できる。Fig. 9 Catalyst Concentration vs Oil Retention Groove Fig. 10 Current Density vs Oil Retention Groove Count Fig. 11 Current Density and Plating Surface Structure 触媒濃度はめっき処理工程において徐々に変化するため,めっき構造の均一化のために,触媒濃度を精度よく頻繁に管理する必要がある。そこで量産中,迅速かつ高 また,めっき液中の触媒濃度を適切に管理することが重要である。めっき液中の触媒濃度の違いによる皮膜構造の違いをFig. 11に示す。めっき液中の触媒濃度の違いによりめっき構造は大きく異なる。

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