=Li3μ(分析セルの構成MBRin-situ)1)((1)mXXXM(2)(m~KXXKX――マツダ技報No.41(2025) 測定に使用した分析セルの主な構造を構成材を造をもつ金属箔を使用した。セパレータにはLiレン)を,電解液にはEMCト)/メチルカーボネート)を使用し,これらを不活性ガス中で分析セルとして組み立てた。正極は耐久試験前と耐久試験後(容量低下確認)の仕様を用意し,電極表面に対して垂直方向へ切断した面を分析対象とした。Fig. 3Table 1In-situ XAFS 放電~充電状態の正極を分析するために分析セルの電3.0圧を1mμに集光したに照射し,活物質に含まれる線を吸収スペクトルを測定した(Fig. 2)。Fig. 4 その結果,セル電圧が高い充電が進行した状態である吸収端近傍(ほど92リチウムイオン電池の構成と正極材について3. 放射光を用いたリチウムイオン電池材料の分析に求められるデータ解析までを行っ)と導電材,Vehicle)についてXAFSXAFS: X-ray Absorption Fine 線を測定する透過法XAFSを実施した((その場)XAFSTable 1に示す。正極活物質として層状岩塩構M:Ni-Co-AlLiMO2系)を使用し,負極にはLiPF6/EC(エチレンメチルカーボネート)/Overview of Battery Cell for In-situ XAFSMain Components of In-situ XAFS CellcathodeLiMO2anodeseparatorelectrolyteLiPF6/EC/EMC/DMCイメージング分析条件の検討に調整した後,横方向:X4.3V線マイクロビームを耐久試験前の正極NiFig. 4In-situ XAFS Spectrum under Different Cell Voltages線のエネルギー:に,主なFig. 3PP(ポリプロピ(エチレンカーボネーDMC(ジNi-Co-Al系)PP×縦方向:元素の吸収端近傍で)。8341eV近傍)の性モデルと関連付ける材料モデルベースリサーチ(を進めており,効率的な高機能開発プロセスを構築している。 本報告では正極及び電解液の界面を対象に放射光分析MBRを実施し,材料た事例,得られた知見及び活用事例について報告する。2. 電気駆動自動車にはリチウムイオン電池が電池パックのような状態で搭載されており,その内部で正極と負極Fig. がセパレータを介して多層の電池組を形成している(1)。その中で正極は活物質(粒径数~十μバインダーで構成される。Fig. 1Overview of Battery Materials in Battery Electric 3.1線吸収微細構造(線吸収微細構造(Structure)は入射線のエネルギーを連続的に変えて得られる吸収スペクトルであり,内殻電子の励起過程を反映することから,注目元素周辺の局所構造や化学状態の情報を得ることができる。試料から発生する蛍光測定する蛍光法,試料を透過したがあり,本評価では充放電中における電極厚み方向の反応分布を分析するため,蛍光法Fig. 2Schematic Representation of XAFS Measurement (Fluorescence Yield Method)
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