マツダ技報2025
108/257

),まだ実例は乏し CO2(する研究は近年注目されているが)CO2)。その一つと(をオフセットする技術が重要であるH2Oト1(た22)6,(,――マツダ技報No.41(2025)  H2O(使用した吸着速度モデル2. ティブを見据えると,これらの技術で削減しきれないCO2して,エンジン燃焼後の排気ガスから術が近年着目されている。その手法としては,排気ガスを大気へ放出した後に大気からDirect Air Capture)と,排気ガスから直接する手法が考えられるが,前者は程度であるのに対し,後者はCO2を対象とするため,装置を小型化可能であり,エネCO2ルギー消費の面でも効率的にCO2は車上で一時的に貯蔵する必要がある。限られた空間においてより多くのCO2ると,排気ガスから貯蔵することが有効であるため,排気ガス中の続的に分離する技術が必要となる。ては,吸収法,吸着法,膜分離法などが挙げられるが,本研究においては必要エネルギーや小型化の観点から吸着法を用いた。吸着法による連続的なCO2は,分離部をつ以上設けた上で返し行うことが必要となる。車載での5-()く,特に乗用車を想定したサイズで,CO2り返しによる回収が可能であることを示したものはほぼない。そのため,不明確である。そこで本研究においては,が連続的に繰り返し可能であることの検証との確認を目的として,モデルベースでのシステム検討,及び実験検証を実施した。またシステム検討にあたって境(スケールアップ,脱離からの再度吸着,ガス流量の時間変化)に対する適応性も実験検証において確認した。2.1 システム構想 吸着脱離を繰り返し行う手法としては温度により平衡吸着量が異なるという特徴を活用した温度スイング法Temperature Swing Adsorption分圧により平衡吸着量が異なるという特徴を活用した圧Pressure Swing Adsorption力スイング法(TSAある。の実現においては,つ部品(以降,吸着器)に温度制御機能を付与することが求められ,熱媒体流路をもつ吸着器構造にする必要があるため,設計が複雑化する。一方で本研究においては,CO2吸着脱離が連続的に繰り返し可能であることを示す,という点を目的に据えていることから,吸着器構造の簡素化を重視し,を採用した。吸着器にはPSACO2を充填しCO2を吸着分離する。本研究においては,連続的な吸着脱離の可能性を早期に明らかにすることを重視したため,一般に流通しており,PSACO2に適した[球状]粒子径: F-913Xは,低温でより多くのに対してに示す。排気ガスを常温まで冷却し,凝Fig. 1量を低減した上で吸着器へCO2を脱離させる吸着器を別途設け,各吸着器につ吸着脱離を繰り返し可能にする。脱離CO2Fig. 2における「Fig. 2Threshold ValueDiagram of the System ConceptFig. 2Control Image Diagramシステム設計を回収する技CO2CO2を回収する手法CO2CO2の濃度が15%程度と,より高濃度のを回収できる。回収しCO2を一時貯蔵することを考えを分離し純度を高めた上で一時の分離手法としCO2分離のためにCO2の吸着脱離を繰りCO2分離技術に関吸着脱離の繰CO2回収率のポテンシャルもまたCO2CO2について,実用を見据えた環TSA)や,吸着ガスのPSACO2を吸着する機能をもCO2 CO2吸着特性が明らかで,かつの観点から物理吸着に着目し,その代表としてゼオライ(東ソー製13Xを使用した。ゼオライトCO2を吸着可能で,またするという特徴をもつため,これらの特徴に対応したシを回収400ppmステムとする必要がある。本研究にて検討したシステムの概要を縮水除去によりガス中の流入させることで,効率的に CO2に,ながる排気ガス経路を弁操作により切り替えながら運転することで,を連のための減圧には真空ポンプを用いる。本研究においてCO2CO2検討した制御コンセプトを脱離量が得られたタイミングで切り替える」という方針で,吸着量の代用指標として吸着器圧力をモニタリングしながら,所定の値に達した段階で経路切り替えを行うことを考えた(定の値」に相当)。吸着脱離回収率Fig. 1)などが吸着剤99吸着剤を使用した。こ 2.36–4.75mmを優先的に吸着を吸着させる。同時に示す。「所定の」が「所

元のページ  ../index.html#108

このブックを見る