2)12段23)――マツダ技報No.41(2025) )。(への熱負荷を低減するために遮熱膜を適用した124.3 ピストン・燃焼室形状と遮熱膜 出力向上を図りつつ最高燃焼圧力を抑えるために圧14.413.0縮比をからて拡大した燃焼室空間を有効利用しつつ,高効率かつクリーン燃焼を行うためにSKYACTIV-D 3.3に導入されたFig. 11した()。また出力向上に伴い増加するピストンFig. 次元燃焼解析,及び温度解析により得られたにはピストン母材表面における温度分布を示しており遮熱膜によってピストンへの熱負荷が低減できることが分かる。Fig. 13の耐久前後の遮熱膜ピストンに示すように通常の燃焼によるデポジット(黒色部分)はみられるが全負荷領域が大半を占める過酷なレース環境でも剥離等の遮熱膜の劣化は見られなかった。Fig. 11Dual-Zone Egg-Shaped BowlFig. 12Reduction of Heat Flux to the Piston Base Material by Heat Insulation CoatingFig. 13Comparison of Pistons Before and After Testing4.4 排気バルブ 出力向上に対応するため,排気バルブの冷却効率をより進化させた新開発のナトリウム封入中空バルブを採用した。まで下げた。低圧縮比化によっCX-60から搭載されているEGG(燃焼室Ni(ニッケル)傘 この新開発の傘中空バルブはスムーズなすることでナトリウムの攪拌が促進され冷却性が向上する。Fig. 14 これは新開発の傘中空バルブは従来のナトリウム封入軸中空バを適用ルブより傘表で約の温度低減効果が実測されている。同様にディーゼルエンジンにおいても温度低減が期待できるため出力向上に伴う熱負荷の増大に対応する技術として本エンジンでも採用した。 新開発の傘中空バルブはガソリンエンジンに用いた場合は傘表の温度が下がることでノッキングの抑制ができ,UP圧縮比率向上の効果が期待できる。 また中実バルブに比べ軸中心部を中空化することにより軽量化と動弁系のフリクション低減にも貢献できる。123に冷却効果を示す。2.0L N/Aガソリンエンジンの実研結果であるが100℃,首部で約や点火時期のアドバンス化が可能となり熱効Mass product Super Taikyu Fig. 14Hollow Head Valve段穴形状と1405200rpm℃(Shape of smooth two-step hole
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