マツダ技報2025
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(と2にと(1,1-――マツダ技報No.41(2025)       )。続いて,熱応力解析により熱膨張量を計算した。(した3. MBC 次に,振動はMBCストン打音はを経由せずに,シリンダーライナーCBWに入力された振動がすることを確認できた。2)ピストンスラップの振動モードFFTFig. 3CBWに先ほどのピストン打音が確認された2200Hz付近に振動のピークを確認できる。around 1100Hz 10dB Fig. 3Frequency Characteristics of Cylinder Wall Fig. 4CBW振動に対するピストン/コンロッドのモードの寄与を検証するために,ピストン単体及びピストン/コンロッドをアセンブリした状態でのハンマリング試験によるイナータンス特性の評価結果を示す。ピストン単体の場合,1st1100Hzセンブリ状態ではとを確認した。これらは計測した加速度より求めたモードシェイプより,ピストン重量に起因する首振りモードであることが分かった。しかし,2200Hzピークが付近に対して,イナータンス特性のつ目のピークが2900Hzはピストンとコンロッドをアセンブリする際にピストン,ピストンピン,コンロッドブッシュに接着剤を用いて締結したが,実働時にはオイル潤滑されている。このためピストンピン周りの接触剛性特性が異なったためと考えFinite Element Methodられる。このことを有限要素法(FEM以下)による固有値解析で検証するとピストンピン周りの締結剛性の違いにより実験値と同様の周波数特性をもつことを確認した。従って,若干の周波数の違いが1100Hzあるものの壁面振動のピストンコンロッド連成振動によるものであることが分かった。CBW振動よりもレベルは低く,ピを励振し,それによって発生振動の結果を示す。特に,w/o O/J1100Hzではaround 2200Hz Vibrationモードは4000Hz以上であるが,ア2900Hzにピークをもつこ振動の二つ目の2CBWと異なる。この要因は,実験で2200Hz及びのピークはピストン挙動予測モデルの確立measurement 20dB Fig. 4章において,ピストン打音予測のためにはピストン挙動及びシリンダーブロックとシリンダーライナー間の伝達特性が重要であることを確認した。本章では,ピストン挙動予測の解析フローを示し,予測精度検証を実施したので紹介する。3.1 ピストン挙動予測モデル)解析フローFig. 5-時のピストン挙動を予測するためにはピストンダーライナー間のクリアランスが重要となり,双方の変形を正しく見積もる必要がある。実働時のシリンダーライナーの変形には,ヘッドボルト締結軸力による変形と,燃焼熱や冷却水温による温間変形が生じる。ヘッドボルト軸力による変形は計測結果を使用した。温間変形は温度分布を予測するために熱伝導解析を実施した。熱境界条件に用いる入熱量は勘定計算を使用し,入熱分布についてはまたエンジンを動的縮退モデルとして取り込み計算を実施した。1421100Hz mode FEM measurement Measured Frequency Response Function of Piston/Conrod Assemblyにピストン挙動予測の解析フローを示す。実動1Dシミュレーションを用いた熱2900Hz mode FEM シリン3D-CFDを使用

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