➢ 5. 外乱安定性に関する検討LSD(a)Super LSD (b)Asymmetric LSDA Vehicle Time History during Winding RoadAsymmetric LSDSuper LSD章で述べた開発コンセプトのとおり,でのターンインにおいて,OFFは車両挙動が安定している。特に下り坂のターンの差動制限によるヨー運動への影響に()にkm/hab]]53s]a(]sbas(]a(bBA3(と2章24――マツダ技報No.41(2025) )のは,は差動制)のFig. 11)一般道での評価 国内外において,一般ドライバーを含む多数のドライバーにより,能評価を行った。その結果,得られたコメントを以下に記す。動制限特性を適切に設定することで,日常域から高速域まで軽快感と安定性を両立できていることを確認した。➢ ターンインから定常旋回にかけて,操舵に対してリニアな応答でスムーズなコーナリングができる➢ アクセルLSDイン時は安定感が大幅に向上している旋回内輪がスリップするシーンでは,急激なヨー挙動の変化がなく,コントロール性が高いため,安定して加速ができる章までは162Fig. 10として,に評価,計測に使用したコーナ部の模式R170図を示す。R170からのコーナ進入からR60なっており,のコーナ脱出以降は登り坂となっている。Fig. 10Schematic Diagram of the CornerFig. 11()にAsymmetric LSDSuper LSDの計測結果を示す。車速約からブレーキを使用して約ギア段を速からの後アクセルを操作して加速しながらコーナを抜けていく一連のコーナリングシーンである。まず,Super LSDの結果に着目すると,開始しているが,徐々に操舵量を増やしていく操作となっている。一方で,21 [付近から操舵を開始し,期から操舵角が大きくなっている。これは,減速中に後輪荷重が減少するシーンでもbFig. 11(限力が大きくなる(し,ドライバーは操舵初期から舵角を増やしていくことSuper ができたためであると考える。また,LSD付近からコーナ脱出に向けてアクセルを23 [は,踏み込んで加速していくシーンにおいて,旋回内輪が空転傾向となり,旋回内輪から外輪へ急激にトルクが移動することで,ヨーレイトが急増(に合わせてドライバーがカウンタステアとともにアクセルを抜くことで挙動を抑える操作が見られる。一方で,Fig. 11(Asymmetric LSD)の回内輪から外輪への急激なトルク移動が発生しないため,無駄な修正操作が無く,操舵角も滑らかに切り戻しながらコーナを脱出できていることが分かる。これは,(ⅲ)で述べたねらいどおり,エンジンが発生可能なトルクに適した差動制限力に設定したことで,トラクション性能を維持しながら,不要なヨー促進モーメントの発生を抑制することで,アクセル操作での車両挙動コントロール性が向上したためであると考えられる。R60に変化する左コーナであり,R60のコーナにかけて下り坂との計測結果を,Fig. 11130 [km/h85 [まで減速しながら速に変速した後,操舵を開始し,そFig. 11付近から操舵を20 [)のSuper LSDFig. 11(Asymmetric LSDよりも操舵初Asymmetric LSDA))ことで安定性が向上Fig. 11Fig. 11B))し,それのような旋Super LSDは,を比較する官の差LSDAsymmetric
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