マツダ技報2025
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4. 開発注力ポイント4.1 ユーザーインターフェースの工夫Alexa マツダはを独立した外部のアプリケーションではなく,マツダコネクトの音声ユーザーインターフェースをAI担う音声と位置付けた。そのため,ンテンプレート・設計ガイドラインをベースとした上で,マツダコネクトのデザインガイドラインにも適合させることで,マツダのデザインに溶け込んだ音声特に工夫したつのケースについて具体的に紹介する。Alexa)わかりやすい ウェイクアップワードやボタン操作により動した際に表示されるVoice Chrome示す。すものである。ユーザーが視認しやすいように表示位置を画面上部とした。また,時計などの他の表示コンテンツとの競合を踏まえて,長さ・幅などの詳細なデザインAmazon仕様をと協議の上決定した。Alexa他のデバイスでであり,ユーザーはいつもと同じように理解することができる。Fig. 3Alexa Voice Chrome on Mazda Connect)既存画面とAlexaAlexaの設定画面,及びFig. 4 ときの画面をAIダコネクトの音声るため,画面デザインや操作方法を既存画面と統一した。Fig. 4Alexa Setting Menu on Mazda ConnectFig. 5Alexa Music Screen on Mazda Connect)全体との統一感があるAlexa(331(にはは2(とに――マツダ技報No.41(2025)        に示す。この画面はり,マツダコネクトのデザインガイドラインに合わせて画面デザインと操作方法を設計し,他の画面との統一感を演出した。一方で天気予報のアイコンはAlexaを使用しており,トとしての統一感の両方を実現すべく,を重ねた上でデザインを決定した。を起Fig. 3 Fig. 64.2 ウェイクアップワード機能の実現の状態を 今回,マツダとして初めてウェイクアップワード機能を実現した。クルマの中が静かな環境の時だけでなく,音楽を聴いているときでもうにするため,エコーキャンセル処理を行っている。クルマのスピーカーから音楽を鳴らしながらユーザーが発話した場合,音楽とユーザーの音声が混ざった音がマイクに入力される。エコーキャンセル処理によって,その混ざった音から音楽のみを消し,ユーザーの音声のみを抽出することで音声での起動を可能にしている。 エコーキャンセル処理の仕組みをにて適切にエコーキャンセルを行うためには,クルマのスピーカーから出る音楽がマイクに到達したときの音を予測し,エコーキャンセラーのフィルターで模擬する必要がある。その予測をできるだけ正確にするため,スピーカーにより近いフィードバックする仕組みを新たに開発した。Fig. 74.3 エアコン・シート・ステアリング機能の操作Alexaアコン・シートヒーター・シートベンチレーション・ステアリングヒーターの操作を行うことが可能である。こ167Alexaに天気予報を聞いた際に表示される画面をAlexa専用に新規開発した画面であとしての統一感とマツダコネクAlexa Weather Forecast Screen on Mazda ConnectAlexaAMPから再生される音をEcho Canceller System Diagramを使用して,一部の車種・グレードにおいてエの画面デザイAlexaAIを実現した。の状態表示AlexaVoice Chromeの画面をAlexaの起動状態を青いバーで示Voice Chromeを利用する際にも表示されるものAlexa関連画面の自然な融合Alexaから音楽再生を行ったFig. 5 Alexaに示す。が自然にマツとして溶け込んでいる状態を実現す専用画面Fig. 6 Alexaのものと検討Amazonを音声で起動できるよFig. 7 CMUに示す。CMU

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