356,,→)°(l→)%(――マツダ技報No.41(2025) krowdaol-hgihfoegatnecrePegnA3.4 生産現場での負荷評価システムの機能評価 生産工程の作業動画から負荷評価を行うシステムの開発を行い,当初の目標である「定量的かつ効率的に作業負荷を評価できる」仕組みを構築した。次に生産ラインにおいて,負荷の高い姿勢を伴う作業のある生産工程を対象に,開発したシステムの先行導入トライアルを行った。また実際の利用者の視点から運用上の要望や表示など機能面での要望を抽出するため,開発したシステムの運用は,ITフとした。対象となる工程は,網羅性を確保するため,内装及び下回り配管作業主体のトリムゾーン,エンジンや足回り作業主体のシャーシゾーン,最終組み立てのファイナルゾーンの 先行導入トライアルの結果,背景や撮影アングルなど適切な条件を定めた上で作業動画を撮影することで,従来のエルゴノミクス評価と同程度の評価精度を確保することができ,生産現場でも十分利用可能であることがわかった。 更に,工場スタッフからの表示や操作性に関する要望も抽出ができた。例えば,負荷が高い姿勢状態の場合には,動画上に赤く表示するなどがあり,その要望を受けて表示機能の改善を行った。「手を上げて行う作業」・「腰を曲げる作業」・「膝を曲げる作業」のそれぞれの作業の下段)。負荷の高い状態を検知し,動画上に赤く描画している様Fig. 4子を画を評価できるようにするなどの要望があり,工場スタッフの要望に応じた機能追加を行った。42Fig. 2Calculation of Posture Status3.3 作業負荷評価 上記で算出した姿勢状態をフレームごとの時系列データとして出力し,時系列データを通して作業負荷評価を実施することで,作業性の手を上げた状態を例に挙げると,手の上り角度の姿勢状態の時系列データの中で,肩の高さを超える角度となっFig. た場合は「負荷が高い状態」とする閾値設定を行う(3 上段)。時系列データ全体に対して「負荷の高い状態」の時間をカウントし,作業時間全体に対する負荷の高い作業時間の割合が一定の基準を超えた場合,作業負荷がNG高いと見なして作業性を また手を上げる作業以外にも,同様の考え方で体幹の姿勢や,中腰や着座など下肢の状態など負荷の高い作業の負荷評価機能を具備する。Fig. 3Calculation of WorkloadHigh load conditionTime (s)→Time(s) →Percentage of high-load work Time(s) →C : Hand up angleB : Right elbow positionA : Right shoulder positionAngle of hand-raising at workthresholdの判断をしている。OK/NGFig. 3 と判定する(Workability NGツールへの特別な知識をもたない工場スタッゾーンとした。に示す。また,一度の指示で多数の動Fig. 4Evaluation Trial (Upper Limb)
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