“Key words“system characteristics interact complexly with Steering, Handling and Ride comfort performance, making the *3山本 紀輝Noriki Yamamoto*2長谷川 貴司Takashi Hasegawa*1大久保 英崇Hidetaka Ohkubo）。しかし，操縦安定性・乗心地領域にお2（が進んでいるMBD*3*1,221”“”“”：112点エ――マツダ技報No.41（2025） 論文・解説081. はじめに操縦安定性・乗心地のモデルベース開発Model Based Development for Steering, Handling and Ride Comfort要 約 モデルベース開発（SKYACTIVエンジンの開発に代表されるように開発現場での適用が進んでいる。しかし，操縦安定性・乗心地領域においては断する“ひと”の取り扱いが難しいこと，（システム特性と性能がそれぞれ相互作用し合うため，メカニズムが複雑であること，の“ひと”と“機械”を切り分けた上で，“機械”に注力しての量産開発の現場にAbstractModel-based development (MBD) is an effective method for both reducing development costs and improving performance, and it is being applied in the development field, as exemplified by the development of the SKYACTIV engine. However, the application of MBD has been challenging in the areas of Steering, Handling and Ride comfort. The reasons for this are (1) It is difficult to handle the human factor in judging the quality of Steering, Handling and Ride comfort, and (2) The target mechanisms intricate. In this paper, we report the results of the application of MBD to the mass production development of Steering, Handling and Ride comfort by focusing on the machine”human and Steering, Handling, Ride comfort, Vehicle dynamics, MBD, Optimization 開発コスト削減と性能向上の両立は，商品をご購入されるお客様にとっての価値につながる。実現のための有効な手段であり，弊社でもンジンの開発に代表されるように量産開発現場での適用いてはの適用は容易ではなかった。その理由は点ある。点目は操縦安定性・乗心地性能の良し悪しを判断する“ひと”の取り扱いが難しいからである。例えば，評価者間の体格，嗜好，経験などの違いに起因する，車両評価のばらつきを無視できない。料理の評価と同じよう操安性能開発部Chassis Dynamics Development Dept.MBD）は開発コスト削減と性能向上を両立するための有効な手段であり，弊社でもMBDの適用が容易ではなかった。その理由は，（2MBDを適用した結果を報告する。 factors.MBDはその両立SKYACTIV）対象とする“機械”システムの範囲が多岐にわたる上，それらに取り組むことにより，操縦安定性・乗心地MBDmechanicalにとらえていただけたらイメージしやすいと思う。目は，対象とする“機械”システムのメカニズムも難易度が高いからである。具体的には，対象とするシステムの範囲が多岐にわたる上，各システム特性と性能が複雑に相互作用し合うことが難易度を高めている。対象とするシステムはタイヤ，サスペンション，ステアリング，シート，車体，パワートレインと車両全体にわたる。これらシステムが，路面入力やドライバー操作（ステアリング操舵，アクセル，ブレーキ）を受け，各システムが作用し合いながら運動し，それらシステムの運動が最終的にドライバーと乗員に伝わる。例えばドライバーがコーナリング時に操作するステアリング操舵角の量は，直接ドライバーとつながっているタイヤ～ステアリング MBDMBD Innovation Dept.革新部50）操縦安定性・乗心地性能の良し悪しを判点である。本稿では， systems themselves are diverse, and their mechanical aspects after separating
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