マツダ技報2025
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22値R00分の値る――でとマツダ技報No.41(2025)                 tnuoC42R2. RCSRCSを計測し,その結果を計測手法を確立する必要24GHzRCS計測を行う仕組みをRCS値には強い角度依RCS特性の再現性は乏しいという特徴があることも分かった。Fig. 2にその一例を示す。これは,計測するミリ波の波mm長が態に維持するのが困難なためと推測される。Fig. 2 今回,複数の人体とダミー人形のラツキの分布を明らかにした。その結果,人体の布に対してダミー人形のことが判明し,現在入手しているダミー人形の位置付けが明らかになった。 今回,人体とダミー人形の24GHz果,金属球と同様にに大きな差が見られないことが判明した(RCSFig. 3帯と2.3RCS値のデータベース化を行うことで,ターゲットのRCS机上モデル化が可能となった。更に,各種ターゲットのRCS分布が明らかになることで,レーダー単品で保証できる最小の度の検知確率となるかを定量的に表すことが可能となり,レーダー単品性能とシステムの性能保証の関係をより定量的に表することが可能となった。 一般的に,値が変化する。この遠方界と近傍界の境界は理論上ターゲットの距離と大きさによって決まる。電波暗室が遠方界条件を満たす大きさを確保できず,ターゲットとの距離が不足する場合は,値の角度57mm単位で同じ状値を計測し,バRCSRCS値の分布を計測した結RCS値の分布)。Fig. 376GHz計測による検証単位であるのに対して人体をHuman & Vehicle RCS Measurement Result分布は低い値になっているRCSRCS76GHzDistribution of measured Human RCSRCS (dBsm)24GHzComparison of RCS Distribution of People計測の効果と課題値を決めれば,どのターゲットがどの程RCSRCS値は遠方界では一定値だが近傍界では値の適切な補正が必要となる。RCSdBsm 20dBsm -20-40Human 20-20-40Vehicle limRErEiRCS   σ:|Er|:散乱電界強度:入射電界強度|Ei|:目標とレーダーとの距離RCSは,ターゲットの形状,大きさ,材質などによって決まり,値が大きいほど,レーダー電波を大きく反射することを意味する。 本稿では,まず人や車両の基にシミュレーション可能なターゲットモデルを構築するための検討を行った。得られた計測・解析結果を基にRCSターゲットのRCS特性に寄与する要素を抽出し,人体のを定量的に求める近似式を開発した。2.1RCS計測手法の確立 金属球やコーナーリフレクターなどのシンプルな形状値は理論的に算出可能である。例えば,理論式かRCSら金属球は周波数に依存せず,金属円柱は周波数に比例し,金属平板は周波数の二乗に比例すること等が知られている。一方で,車両や人体などの複雑な形状のは理論的に算出することが難しく,実測が必要となる。しかし,これらに関する公開実測データベースや関連文RCS献は少ないため,自社内でがあった。 そこで,ベクトルネットワークアナライザーに高ゲインの送受信アンテナとアンプを組み合わせた空間法によ計測システムを開発し,計測システムの各種パラRCSメーターと電波暗室内のミリ波電波計測環境を適切に整)。このシステムを用いて,Fig. 1えた(76GHz帯での人や車両などの構築した。Fig. 1RCS Measurement Method2.2RCS計測結果 人体や車両などの複雑な形状の存性がありバラツキも非常に大きいことが分かった。車両の場合は車両のボディー形状などにより,車ごとに特徴的な角度依存性をもつが,人体の場合は

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