マツダ技報2025
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00706348081652006052051005091(ら×,34)56)2(4××8)~2××mμμ)~2(ら――マツダ技報No.41(2025)     (加藤らCFD(ら(法2. 計測手法2.2 空調設定 簡易車室内モデルは,蛇腹状のダクトを介してHeating及びの吹き出し口(標準車モき出しモードはベントモードとした。総風量は,0.075m3/s {270m3/h制御しており,実車における最大風量相当を再現している。流出口は外気導入(以下,とするため,車室内後方の左右に口をそれぞれ設けた。また,内気循環(以下,模擬する流れ場も再現できるよう,車室内前席左側の足元に100mm2.3 ステレオFig. 2化領域は,ダクトからの吹き出しを含む簡易車室内モデルの前席とした。レーザーを水平断面に照射し,レーザー断面を通過する煙の挙動を上方から撮影した。カメラにはUSB3.0 ダブルパルスレーザー(Vlite-200いた。それぞれトラバース装置に固定し,上下方向に並 NIKKOR Z 行移動可能とした。レンズには,50mm f/1.2 Sイルミストを用いた。発煙装置(Fig. Model 8304生装置を用い,ホースを介しての濃度で煙を吐出可能とした。キャリブレーションには,10mmピッチで等間隔にドットが印字された校正板KATO KOKENいた。析することで,物体座標と画像座標を関連づけた。前席の座面高さから上方に10mm62OzekiYang1/2計測を行っている。また,PIVSUVによる車両内の流れ場のを適用することで,車室内にCFD解析の乱流モデルの違いよる3mmの透明アクリ1/2600mm700mmと実車のSize of Cabin ModelHVAC)からか所)を模擬した流れ場100mm50mmの開REC)を台のカメラでKATO KOKEN社製社製15Hz)を用Nikon社製KANOMAX社製1.0煙発m0.3270 720 1000 190 390 1400 (a)Top View (b) Side View )()( 一方,車室内の複雑な流れ場の把握には,高い空間分解能が得られるによる可視化が効果的であり,過去PIVに多くの研究がなされている。による研究では,車室内の気流性状の把握と解析の予測精度検証のため,簡易的なデルを用いている。インストゥルメンタルパネルにあたる部位に設けられた吹き出し口から気流が吹き出すベントモード及び乗員足元にある吹き出し口から気流が吹き出すPIVフットモードのHuera-Huarte仕様で7)は,市販車両における車室内流れ場の計測技術を構築し,定量評価を行った。これらの既往研究においては,いずれも二次元平面内の流速二成分から求めることができる車室内流れ場の結果を用いて議論している。車室内における複雑な流れ場を把握するためには,三次元的に流れ場を計測することが望ましいが,現状では,多数の二次元平面の速度分布から複雑な流れ場を推測するに留まっている。 そこで,本研究では,車室内流れ場に速度三成分を計測可能なステレオPIVおける三次元流れ場を可視化する。得られた三次元流れ場の可視化結果から,解析精度の比較,及び対象流れ場におけるモデルの有効性を検証することを目的とする。2.1 簡易車室内モデルの概要 流れ場の可視化に用いた簡易車室内モデルの寸法を1に示す。簡易車室内モデルは厚さ1400mmル板を用い,スケールで製作した。また,モデル内にアクセスできるように側面の一部を開閉できる構造としている。Fig. 1 Ventilation and Air Conditioning,)に向けて連結した。吹27mm64mm}となるように定電圧で送風機をFreshの開口を設けている。180mmPIV法による可視化手法PIVに,ステレオシステムの概要を示す。可視カメラ(CCD高速度カメラ k-8USB)を用いた。レーザーには, New Beamtech Optronics6ns,パルス幅:8ns,繰り返しを用いた。ダクトから吐出する煙には,オ,平均粒子粒径:HVACへ挿入することで,任意社製ニ層式片面波型タイプ校正板)を用台のカメラでそれぞれドットパターンを撮影し解の位置を基準面とし,基準面か5mm40ピッチで合計断面のデータを取得した。Fig. 2Stereo PIV System

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