1(()2,,3()4()5()()()()2(8桂2-%――マツダ技報No.41(2025) Fig. 8Experiments on an Actual Vehicle Equipped with the Developed Antifogging Material 更に,走行時の電費を測定した結果,①に対する②の航続距離向上率は約測した結果は約%であり,この予実差については,走10行電力消費率やCOPたためだと考える。一方,①に対する③の航続距離向上率は約%であった。②のモードでは,走行開始後に急11激に湿度が上昇し,防曇材料が短時間で飽和吸水量に達する。そのため,100とになり,過剰な換気がエネルギーロスの要因になった可能性がある。一方で,③のモードでは車内の水蒸気量が急激に上昇しないため,防曇材料が飽和吸水量に達することがなかった。その結果,ことができ,換気によるエネルギーロスを最小限に抑えられたと考える。以上により,適切な内気循環率の設定が乾燥のための外気導入を最小限に抑え,高い効果を発揮することが実車検証により確認できた。7. 空間効率を損なうことなく,冬季の航続距離を向上することが可能な防曇窓について,材料開発と効果試算を行った。 今回,有機無機ハイブリッド材料に着目することで,従来の防曇材料より高度に吸水機能と耐傷付き性を両立可能な新たな防曇材料を開発した。本材料は,傷に対する回復性をもっていることで,吸水機能と耐傷付き性を高いレベルで両立していることを確認した。 開発した防曇窓について,自動車における効果を,定量的に試算するために,航続距離の向上効果を予測するモデルを開発した。開発したモデルの特徴として,実使用環境下での窓表面の結露量の予測が可能であり,防曇材料中の吸水量に応じて,内気外気の切り替え制御を考慮する。本モデルを基に,効果を試算したところ,1090RH℃,,乗車人数離が温湿度センシングによる内外気制御でして,防曇窓搭載によって得た。また,寒冷地域の代表地域をピックアップし,年間の気象条件で重みづけした航続距離向上率を試算した4.2%,北京:%であることを定量的に予測でき%近くの航続距離の向上寛之:国際標準言語を用いた1報),自動車技術会学術講演会201920195337),悦郎:車両空調用小型高性能内外気19982014哲爾大詞洸矢杉本哲也EV車キャビン熱層送風機No.2Vol.472019増岡宏明おわりに参考文献%であった。効果試算モデルで予がモデル計算と実車での差異があっ%外気導入を複数回作動させるこ%外気導入を抑える100人の環境下では,航続距183km201kmまで向上する結果を結果,航続距離向上率の年間平均での期待値は,オス6.1ロ:更に,開発した防曇窓を実車に搭載し,航続距離向10た。上効果を検証した。結果,約が可能であることを確認できた。)田中モデルの開発(第予稿集()吉野の開発,自動車技術会論文集,2016pp.573-578Rong Wang: Photogeneration of highly amphiphilic TiO2 surfaces, Advanced Materials, Vol.10, No.2, pp.135-138 Ziqi Sun: Fly-Eye Inspired Superhydrophobic Anti-Fogging Inorganic Nanostructures, Small, Vol.10, No.15, pp.3001-3006 Chao-Chin Chan: Preparation of Nanosilica/ polyacrylate Antifog Coatings on Polycarbonate Substrates, Journal of Applied Science and Engineering, Vol.22, No. 1, pp.153-162 ■著 者■前田落合に対73
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