マツダ技報2025
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に「のに(るめのと7――マツダ技報No.41(2025)     (107km2. PHEV略」を体現するモデルとして,ICEモデルを投入してきた。 走行時に二酸化炭素を排出しない集まっているが,現時点において,さや充電スタンドが見つからないという不安がある。MX-30 ROTARY-EVは,発電用RE)を搭載することで,普段はEV走行距離に加え,今回開発した発電用よる発電により,更なる長距離ドライブでも,電欠の不安なく運転を楽しむことを可能にした。 モーター駆動は応答性に優れており,既販モデルであMX-30 EVモデルは,その応答性を活かして,人の感覚に合う加速特性を実現した。駆動力の全てをモーターが担うシリーズハイブリッドである日常使用として十分なREと,EV/ジェネレーターによる発電機構をもっているたモデルよりも車重が重いが,駆動力を賄うモーターEVの出力をモデルのEVで,モデルと同様に,アクセル操作に対して応答が良く,なめらかで扱いやすい加速特性を実現した。 高電圧の電気駆動ユニットは,万が一衝突した場合でもお客様やレスキュー作業者を感電から守るためのクe-SKYACTIV ラッシュエリアを確保する必要がある。R-EVは,外観形状を既販小型にすることで,クラッシュエリアを確保しながら,既販モデルの快適な室内空間をそのまま確保することがe-SKYACTIV R-EVできた。Fig. 1比較をに示す。10% DownsizeFig. 1Comparison of Appearance between e-Skyactiv R-EV and ICE Unit7in1」構造とINV)と,4in1」を形」とした。に示す。Fig. 3に示す。このMX-30BEVの普及に注目がBEVは航続距離の短BEV8C型ロータリーエンジンBEVとして使えるe-SKYACTIV R-EV航続距離を確保するバッテリーEV107kW125kWからに高めることMX-30ICEユニットよりもICEユニットの外観形状の3% DownsizeDCDCコンバーター,及びジャンク4in1」と「」を上下に重ねて「Fig. 2の構成をFig. 2e-Skyactiv R-EVユニットの小型化3in1のオイル経路を件の特許を出願している。Fig. 33in1 Oil Passageユニットの小型化モデル,2.1 電気駆動ユニットのパッケージ構想 電気駆動ユニットの構成部品を統合し,「することで小型化を図った。 動力を発生する駆動モーター,及び,ジェネレーターは,必要なトルクを確保するための体積を確保した上で大径薄型とし,減速ギアを含めて一直線上に配置した3in1」と呼んでいるユニット構想とした。RE また,モーターを制御するインバーター(ジェネレーターを制御するコンバーター,高電圧と低電圧12V)を変換するションボックスの機能を一つの筐体に収めて「7in13in1成し,「e-SKYACTIV R-EVは,2.23in1 モーターを高出力で駆動させるためには,モーター,ジェネレーターの冷却と機構系の潤滑が重要である。3in1モーター,ジェネレーター,ギアの径と幅で決まるユニットの外殻内に冷却/潤滑用の油路を収めることで外殻形状の物理量を最小化した。具体的には,筐体に溝を形成し,オイルを供給する穴をもった樹脂部品を嵌める構造とした。油路システムに関連し,75

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