マツダ技報2025
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Function AllocationHWが変わってもアプリ層規格で構造が定義されていなFig. 13の設計は,Software StructureMBDExamples of noisesTemperature, humidity, altitude, mechanical/electrical/chemical stressDriving frequency usage (road surface/bump etc)Quantization error, sampling errorResponse delayLife consumption of power module, solderingCharacteristic offset, temperature driftSurge voltage/current/electromagnetic noiseMaterial/dimension variationCoil/bus bar lengthResolver/motor assembly errorInput-Process-OutputNoise)を洗い出した。IPOCNFig. 14IPOCN以外にもさまざまなINVでも発生し得る不具合も多く,過INVに示す。Table 1Identifying Noise FactorsCategoryExternal disturbanceInternal disturbancePart variationSubcategoryFurther subcategoryExternal noise factors such as environment or usageEnvironmentUsageNoise factors generated by the behaviors inside the control systemModeling errorControl responsePart/material degradationCharacteristic driftNoise factors that change characteristics such as degradation or driftNoise, surgeDesign variationProduction variationNoise facots generated by part toleranceNoise factors generated by assembly accuracyAssembly variationト/納期の各目標を達成するための目標配分とした。Fig. 12SW機能ブロックの設計)各SW2(2()をい(の)3((1の図――マツダ技報No.41(2025)        に配分された各機能を具現化するために,アプリ層,プラットフォーム層への機能ブロック配置,並びに機能内部のロジック設計を行った。機能配置にあたっては,車種やの違いに応じた水平展開ができるよう,HW機能の追加/変更を容易にするための固定/変動構造を構築した。アプリ層は,基本トルク制御,電流フィードバック制御などベーシックな機能は固定,その他の商品価値を高めるための付加的な機能については変動部とした。プラットフォーム層は,とのインターフェースが変わらないよう設計した。ゲーコンバーターなどのインバーターユニーAUTOSARトドライバやRDク部品を扱い,CDD Complex Device Driverすように,情報を抽象化する層を設けることで,異HWHWなるへの水平展開が可能な構造とした。Fig. 133.4SWのモデルベース検証( SW)SWIPOCNのロバスト性を高めるためにノイズ因子を振った机上検証を実施した。ノイズ因子を抜けなく洗い出すことと,洗い出したノイズ因子を大きく振って検証することがポイントとなる。 ノイズ因子を洗い出すために,モーター制御特有の機能について,述し,その物理式から考えられる制御因子(ノイズ因子(フィードバック制御を例とした)ノイズ因子系統表 マツダはした経験がある。起動/遮断や故障判定等の汎用的な制御機能については去の開発で経験した不具合のメカニズムを分析することで,検証すべきノイズ因子を洗い出した。過去不具合かに示ら洗い出したノイズを整理したノイズ因子系統表の抜粋Table 1)進化版机上検証環境の活用 洗い出したノイズを注入した検証を行うにあたり,実機を用いた右バンク検証に加え,机上での左バンク検証78の関係を物理式で記),ControlFig. 14に,電流図を示す。ECUSWを開発

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