マツダ技報2025
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モ――マツダ技報No.41(2025)      4. 連成モデルの妥当性検証Fig. 114.2 仕様検討JMAG機能を用いることで立するモーター動作点を求めることができる。今後は機能を更に拡張し,効率,熱,できる機能を拡充し,流制御の仕様を決定していく。83Fig. 10Current Prediction AccuracyAccuracy of Motor Housing Vibration Predictionでは,さまざまな物理量の出力が可能で,このFig. 12に示すように効率とNVだけでなく他性能を含めた電NVFig. 8Schematic Diagram of Inverter3.3 モーター・インバーターの連成モデル 前節で基礎となるインバーターモデルの構築は完了したが,このモデルでは,モーターに流す電流や回転による時々刻々と変化するモーターコイルのインダクタンスが考慮されず,電流基本成分に加えて出現する高調波成分を再現できない。そこで,気回路モデルを縮退し,物理モデルを扱えるデルに組み込み,電流と磁束が相互に影響を及ぼし合う,連成モデルを構築した。これにより,モーターノイズに影響する電流高調波の予測を可能にした。連成モデル概略についてはFig. 9に示す。Fig. 9Overview of Motor Inverter Coupling Model 予測精度検証4.1Fig. 10に,構築した連成モデルによる電流予測結果と,2.2の台上試験で計測した電流値との比較結果を示す。電流の基本波成分に加え,高調波成分を精度よく予測できている。また,Fig. 11結果と,予測結果を示す。筐体振動の予実差が小さく,連成モデルの精度は良好といえる。NVを両を含めた多目的に制御で構築したモーター磁3.1Simscapeに実稼働状態での筺体振動の計測

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