のJAFCA「オートカラーアウォード2019」グランプリなど,数々の賞*を頂くことができた。それもあり各国の販売も好調であるが,お客様からお褒めの言葉や歓びの声を頂くことが何にも増してありがたく,嬉しいと感じる。 CX30は登場して日も浅く,まだまだ無名に近いクルマではあるが,今後もより多くのお客様の日々の暮らしに豊かな彩りを与えられる存在として大きく育って行ってくれたなら,私達創り手にとって何よりの喜びである。 (*受賞歴:2020年6月時点。マツダ調べ。)■著 者■ 柳澤 亮 CX30のデザインを支えたのは『人と共に創る』マツダの企業風土である。居住性とプロポーションの両立,ドアの映り込みの実現とそのクオリティ,デザインと空力性能の両立,ディミング・ターン・シグナルの実現,シフト・パネルの表現など,ここには書ききれないありとあらゆる領域で,エンジニア,サプライヤー様,デザイナーの垣根を越えて共創を重ねてきた。それを可能にしたのは,腹に落ちるまでお互いを理解し合い,お客様とマツダにとって正しいと信じることをやるという各々の姿勢であり,広島の地に育てていただいた企業風土であったと言える。―11― Fig. 11 Interior Color5. 『人と共に創る』6. おわりにブラックのシートには,パーフォレーションの穴の断面にアクセント・カラーとしてブラウンをあしらい,上質感を表現した。b.ネイビー・ブルー内装 布シートと合皮シートの2種類を設定。どちらのシートにも,グレージュまたはブラックを用意した。 このネイビー・ブルー内装,グレージュのシートと,ポリメタルグレーメタリックのボディー・カラーの組み合わせにより,JAFCA主催による「オートカラーアウォード2019」グランプリをMAZDA3とともに受賞した(Fig. 11)。 新世代商品の第1弾として先行したMAZDA3が,デザインに特化した個性の強い商品にシフトしたのを受け,CX30はより多くのお客様に支持される商品とする必要があった。そのために居住性などの機能を最良の物としつつも,それと同時に最高に美しいスタイリングを両立したいとの強い想いがあった。チーム一丸となって取り組みブレークスルーを果たした結果,「2020 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」トップ3,独「ゴールデン・ステアリングホイール賞」コンパクトSUV部門,独「2020年レッド・ドット賞」プロダクト・デザイン部門,独AUTO ZEITUNG誌「デザイン・トロフィー2020」チャンピオン・オブ・オールクラス,そして先述
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