マツダ技報 2020 No.37
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(1) 津川定行:自動運転技術の発展,国際交通安全学会誌,特集,自動運転/論説,Vol.40,No.2,(2015)(2) 山北俊英:無人走行技術の耐久信頼性開発への適用と展望,日本信頼性学会,解説,Vol.22,No.2,(2000)(3) (株)東陽テクニカ:実車走行試験用ロボットシステム GPS制御実車走行試験ロボット「Navicontrol」,―44― 田邉 政治 山広 昭文 https://www.toyo.co.jp/files/user/img/download/mecha/pdf/navicontrol_catalog.pdf Fig. 13a Parts Damage ComparisonFig. 13b Max Strain Inputted by New TestFig. 13c Body Damage Comparison5. 更なる進化と適用拡大6. おわりに化した固定方法を考案して検証テストで効果を確認した。このように,耐久試験で使ってみるとさまざまな問題が認められた。中には,自動運転中に異常な状態に見えないのに緊急ブレーキが作動する症状が出たこともあった。再現性が乏しく時間はかかったが,原因究明から設計変更につなげ改善した。 導入した自動運転装置は,GPS位置情報を基に走行精度を確保していることはこれまでに述べているとおりだが,自動運転の肝といえる通信の安定性に関しては,新しい通信規格「5G」などが台頭してきており市場の動向を引き続き注視し適用を検討していきたい。今後の展望として1周5kmの耐久周回コース,耐久試験以外にも自動運転装置の反復精度が活用できるテストへ展開を考えている。コース脇の樹木や立体交差などの人工遮蔽物によりGPS衛星捕捉数が規定数に達しない場合には,極端に自動運転の精度が低下することが分かっている。衛星捕捉環境の整備とシステムの弱点を理解して機能追加を狙った技術開発によって解決する必要がある。既に社内外の関係部門と,これまでの経験と失敗事例も含めて絶対に事故を起こさないリスクアセスメントと必要なトライアルテスト方法について検討を開始している。 本稿で紹介したシステムは,イタリアのHITEC s.r.l.社,(株)東陽テクニカ,及びパナソニックシステムソリューションズジャパン(株)の尽力により実用化できたもので,また説明用の資料も提供いただいた。ここに感謝の意を表する。そして長年の労務環境に関する課題を解決して変革することができた。今後も技術の進化に応じて最も効率がよい,新しい働き方に挑戦していきたい。■著 者■山上 登上村 晴美宮本 幹大 森本 誠司 参考文献

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