マツダ技報 2020 No.37
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(1) 西口勝也,田中耕二郎,森田泰博,杉本幸弘:アルミニウム/CFPPの摩擦撹拌接合強度に及ぼす接合条件の影響,軽金属学会第133回秋季大会講演概要,pp.213-214(2017)(2) 永塚公彬,斧田俊樹,岡田俊哉,中田一博:摩擦重ね接合によるMg添加量の異なる種々のアルミニウム合金/樹脂の直接異材接合,溶接学会論文集,32巻,pp.235-241(2014)(3) 岡田俊哉,内田壮兵,中田一博:摩擦重ね接合によるアルミニウム合金と樹脂材料の直接接合特性に及ぼすアルマイト被膜処理の影響,軽金属溶接,53巻,pp.298-306(2015)―85―に官能基を含み,特別な表面処理なしで要求されるせん断強度特性が得られる板組みの場合でも,ロバスト性向上や今回評価していない剥離強度等も考慮し,アルミ表面処理と組み合わせて使用することがより好ましいと考えられる。 本報で評価したものを含めた種々の表面処理材を自動車へ適用することを想定した場合,材料との相性に加えて,接合の工程まで効果を保持する安定性やコスト,処理施工性も考慮するべき要件となる。生産性やコストの要件を満たすことを前提としながら,使用する材料と適用する部位の要求特性に合わせて適切な表面処理種を選択することが,本接合手法のような金属と樹脂の直接接合では重要となる。 本研究に使用した2種の表面処理材を含むアルミニウム評価材の提供にご協力いただいた(株)UACJ様に謝意を表する。 本成果は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務「革新的新構造材料等研究開発」の取り組みで得られた。参考文献

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