MAZDA

MAZDA 100TH ANNIVERSARY

年表で辿る百年史
第9章 SKYACTIV技術への挑戦 ~ グローバル生産体制の再構築
リーマンショックを機に、フォードは保有していたマツダ株を段階的に売却。12年間続いたフォード傘下の時代は終わりを告げます。マツダも金融危機の影響で経営状態が悪化し、徹底的なコスト改善や懸命な資金調達で急場を凌ぎながら、自らが理想とするクルマづくりに単独での生き残りを賭けます。即ち、次世代技術「SKYACTIV」と新デザインテーマ「魂動」を採用し、性能やデザインを飛躍的に高めた魅力的な商品群を一括で企画し、多様性と共通性を両立させるモノ造り革新によって高効率に生産していく道を選んだのです。2012年に発売したSUV「CX-5」を皮切りに、順次導入していった新世代商品はいずれも世界各地で高い評価を受け、クリーンディーゼルエンジンは新たな市場を創出しました。並行して新興国事業も強化し、ベトナムやマレーシア、ロシアでの現地生産を開始。AAIに代わる北米・欧州市場への生産拠点として建設したメキシコの新工場も2014年に稼働しました。
2009
3月
「プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」のリース販売を開始
6月
2代目「アクセラ」を発売、先進のアイドリングストップ機構「i-stop」を採用
環境負荷の少ない水性塗装技術「アクアテック塗装」の導入を開始
10月
タイの生産会社(AAT)の新乗用車工場で「Mazda2(デミオ)」の生産を開始
11月
公募増資によりフォード社の持株比率が13.8%から11.0%へ
2010
3月
トヨタ自動車㈱とハイブリッド技術ライセンスの供与で合意
4月
「中長期施策の枠組み」を発表
7月
3代目「プレマシー」を発売
9月
デザインテーマ“魂動 -Soul of Motion”とデザインコンセプトカー「マツダ靭(SHINARI)」を発表
10月
次世代技術「SKYACTIV」を発表
11月
フォード社の持株比率が11.0%から3.5%へ、戦略的提携関係は継続
2011
3月
タイおよびマレーシアで「Mazda3(アクセラ)」の現地組立を開始
社外取締役制度を導入
「デミオ」に「SKYACTIV-G」エンジン搭載車を追加
9月
「アクセラ」に「SKYACTIV-G」エンジンおよび「SKYACTIV-DRIVE」トランスミッションの搭載車を追加
Facebook「マツダジャパン」を開設
10月
ベトナムのヴィナマツダ社の新工場で「Mazda2(デミオ)」の現地生産を開始
11月
キャパシターを採用した減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を開発
2012
2月
中長期施策の枠組みを強化する「構造改革プラン」を発表
クロスオーバーSUV「CX-5」を発売、新世代「SKYACTIV技術」と新デザインテーマ「魂動」を全面採用
6月
トールタイプの軽乗用車「フレアワゴン」を発売
9月
ロシアにソラーズ社との現地合弁生産会社「マツダソラーズマヌファクトュリングルース」を設立
10月
電気自動車「デミオEV」のリース販売を開始
軽乗用車「フレア」「フレア カスタムスタイル」を発売
「CX-5」が「2012-2013 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
2013
1月
フィアット社とオープン2シータースポーツカー生産に向けた事業契約を締結
6月
東日本大震災の被災児童自立支援プロジェクト「Support Our Kids」ホームステイプログラムの支援を発表
15代目社長に小飼雅道が就任
8月
防府工場の自動車生産累計台数が1,000万台に到達
9月
新世代のカーコネクティビティシステム「Mazda Connect」および新世代HMIを発表
3代目「アクセラ」を発売、「SKYACIV-HYBRID」を初採用
2014
1月
メキシコの新工場(MMVO)で量産第1号「Mazda3(アクセラ)」がラインオフ
SUVタイプの軽乗用車「フレアクロスオーバー」を発売
5月
マレーシアのイノコム社にマツダ車専用の車両組立工場が完成
7月
新しいコンセプトの販売店「新世代店舗」の展開を発表
9月
4代目「デミオ」を発売
10月
「デミオ」が「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
2015
1月
タイの新トランスミッション工場(MPMT)で「SKYACTIV-DRIVE」の生産を開始
2月
コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」を発売
4月
中期経営計画「構造改革ステージ2」を発表
5月
トヨタ自動車㈱と業務提携に向けて基本合意
4代目「ロードスター」を発売
10月
第44回東京モーターショーでコンセプトモデル「Mazda RX-VISION」を世界初公開
12月
「ロードスター」が「2015-2016 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞