MAZDA

MAZDA 100TH ANNIVERSARY

年表で辿る百年史
第6章 積極的な技術開発 ~ 国内販売チャネルの拡大
マツダはこの時代、フルタイム4WDや車速感応式4WSなどの先進機構を次々に導入しながら、日米欧を拠点としたグローバルな研究開発体制を強化していきます。一方、1985年のプラザ合意に端を発した急激な円高が輸出比率の高いマツダの経営を直撃。また「ファミリア」一辺倒の国内販売も競合環境の劇化で苦戦を強いられており、マツダは国内販売の強化による事態の打開を決意します。折からのバブル景気による自動車市場の活況、とりわけ急拡大した高級車市場の継続的な成長を見越し、V型6気筒エンジンを搭載した中型セダンを基軸に思い切ったラインアップの拡大を計画。高い付加価値を備えた高級車や革新技術の開発を加速します。その受け皿となる販売領域では、高級車中心の「ユーノス」、軽自動車中心の「オートザム」を新設し、国内5チャネル体制を構築。欧州からの輸入車や海外製フォード車も取扱い車種に加え、国内販売80万台の目標達成に向けて積極攻勢をかけていきました。
1985
3月
マツダ北京事務所を設立
4月
インドで現地組立を開始、スワラジ・マツダ社で「タイタン」第1号車をラインオフ
5月
三次自動車試験場に総合性能試験路を新設
10月
2代目「サバンナRX-7」を発売
「ファミリア」に日本初のフルタイム4WD車を追加
1986
2月
フォード「フェスティバ」を発売
国際規模の陸上競技スポーツクラブ「MAZDA TRACK CLUB」をスタート
8月
自動車の輸出累計台数が1,000万台に到達
9月
5代目「ルーチェ」を発売、マツダ初のV型6気筒エンジン搭載
1987
1月
小型乗用車「エチュード」を発売
2月
WRC第2戦・スウェディッシュラリーでファミリア4WDが日本車初の総合優勝
3月
P.W.S.(プレッシャー・ウェーブ・スーパーチャージャー)付ディーゼルエンジンの開発に成功
台湾で現地組立を開始
4月
自動車の生産累計台数が2,000万台に到達
米国の研究拠点「マツダR&Dセンター・アンナーバー」を開設
5月
5代目「カペラ」を発売、世界初の車速感応型4WSを採用
6月
「マツダ横浜研究所」を開設
9月
米国生産会社(MMUC)で量産第1号「マツダMX-6」がラインオフ
12月
7代目社長に古田徳昌が就任
1988
5月
MI(マツダ・イノベーション)計画がスタート
鈴木自動車工業㈱と軽自動車の生産協力で基本合意
アメリカの「マツダR&Dセンター・アーバイン」が完成
7月
米国におけるオペレーションを整理統合し「MMA」「MRA」を設立
8月
高い仕上がり品質を実現する塗装技術「ハイレフコート」の開発に成功
9月
新型多目的車「マツダMPV」を北米市場で発売
10月
小型乗用車「ペルソナ」を発売
欧州の販売会社「MME」を設立
1989
2月
産業機械本部を分離・独立し、「マツダアステック㈱」「トーヨーエイテック㈱」を設立
7代目「ファミリア」を発売、5ドア「アスティナ」を発表
3月
フォード社と共にオートラマへの資本参加を決定
6月
軽商用車「スクラム」を発売
9月
フランスより「シトロエンBX」を輸入しユーノス店で発売
11月
小型乗用車「ユーノス100」「ユーノス300」を発売
2代目「キャロル」を発売、軽乗用車市場に再参入
1990
1月
北海道剣淵耐寒自動車試験場で竣工式を実施
2月
フォード製SUV「ナバホ」の米国導入を発表
イタリアより「ランチア・テーマ」「アウトビアンキ・Y10」を輸入しオートザム店で発売
4月
4代目「ユーノスコスモ」を発売、新開発の3ローター・ロータリーエンジンを搭載
5月
「マツダ欧州R&D事務所」(MRE)を開設
9月
米国IMSAシリーズで「サバンナRX-7」が史上初の単一車種100勝を達成
小型乗用車「レビュー」を発売
1991
1月
普通乗用車「プロシード マービー」を発売
5月
普通乗用車「センティア」を発売
6月
小型乗用車「ユーノス・プレッソ」を発売、量産世界初の1800ccV6エンジンを搭載
小型乗用車「AZ-3」を発売
第59回ル・マン24時間レースで「マツダ787B」が日本車初の総合優勝
10月
普通乗用車「クロノス」を発売
11月
普通乗用車「アンフィニMS-9」を発売
普通乗用車「アンフィニMS-6」を発売
国内販売チャネル「マツダオート」の名称を「アンフィニ」に変更
12月
3代目「アンフィニRX-7」を発売
「アンフィニRX-7」が「RJCニューカーオブザイヤー」を受賞
8代目社長に和田淑弘が就任
1992
1月
普通乗用車「MX-6」を発売
2月
小型乗用車「ユーノス500」を発売
防府増設工場(H2)が本格操業を開始
3月
普通乗用車「アンフィニMS-8」を発売
5月
普通乗用車「クレフ」を発売
6月
米国生産会社を「オートアライアンス・インターナショナル,Inc.」(AAI)に社名変更し、フォードと共同経営に
10月
軽乗用車「AZ-1」を発売
米国第2の販売網「アマティ」の設立中止を決定